[IJ2] インクジェット(2) インク

[IJ2-02] 新規白色顔料の開発　-無機中空粒子の構造と白色隠蔽性の関係-

*平出 智大¹、後藤 寛¹ (1. 株式会社リコー)

白色インクには色材として一般的に酸化チタンが用いられるが、高比重なためインク中では沈降するという課題がある。また、低比重色材として中空樹脂粒子を用いた場合、加熱乾燥時に中空粒子の形状を維持できず、狙いの白色隠蔽性が得られない。
上記の中空樹脂粒子の課題に対して低比重かつ加熱乾燥に耐用可能な色材として中空シリカ粒子に着目した。中空シリカ粒子は内部空気層を利用した散乱光により隠蔽性が得られる。中空シリカの一次粒子径、及びシェル厚を制御因子として白色隠蔽性に対する要因効果を把握することで、耐熱／耐溶剤性に優れ、かつ、低比重で高い白色隠蔽性が得られる白色顔料を開発した。