日本家庭科教育学会第66回大会

講演・シンポジウム


<講演・シンポジウム>7月1日(土)14:00~17:00
 

 テーマ:「家庭科における〈知〉とは何か

          -Home Economics Literacy概念を再考する-」

<趣旨>
 日本家庭科教育学会では、2021年度例会及び2022年度第65回大会において、ジェンダーを切り口として家庭科教育独自の実践や教科理論について検討してきた。2022年度総会において、事業計画として家庭科教育の理論研究の推進が提案・承認され、7月以降には、理事会内外の会員メンバーによる「家庭科理論プロジェクト」に着手し、研究を蓄積してきている。
 2022年度例会では、このプロジェクトの中で重要な柱の一つである家庭科における実践・体験に着目し、「ウィズコロナ時代の家庭科教育−家庭科における実践・体験の意義を問い直す−」というテーマで食・衣・保育の分野における実践・体験について、家庭科教育における意義を再考する機会を得た。家庭科理論プロジェクトは、2023年6月までに、家庭科教育に関わる内容を踏まえた教科の特性を理論としてまとめることを目的として、さらに検討を進めている。
 以上の本学会における家庭科理論研究の経緯を踏まえ、2023年度第66回大会では、国際家政学会における家庭科教育理論のHome Economics Literacyに着目し、提唱者であるオーストラリア在住のDonna Pendergast氏を基調講演者として迎える。
 引き続くシンポジウムでは、理論研究プロジェクトの三つの論点である「Ⅰ.家庭科教育の基盤(学問的背景)」「Ⅱ.家庭科の目的・内容」「Ⅲ.家庭科で育む力(教師教育・学習指導論)」を代表して3名の家庭科教育研究者が登壇し、日本独自の家庭科教育のあり方について、それぞれの視点から論じる。
 シンポジウムにおいて、Pendergast氏には、日本の家庭科教育の現状及び理論に対するコメントをいただき、日本ならではの家庭科教育の本質を明らかにするとともに、グローバルな汎用性ある家庭科教育のリテラシーとは何か、家庭科教育における<知>とは何かをディスカッションを通して考えていきたい。オンラインだからこそ可能な国際的な家庭科教育の議論の場となることを期待したい。

 基調講演:Prof. Donna Pendergast(Griffith University, Australia)
 
    シンポジウム: 鈴木 明子 氏(広島大学 教授)
    土岐 圭佑 氏(北海道教育大学 准教授)
    荒井 紀子 氏(元福井大学 教授)
    Prof. Donna Pendergast(Griffith University, Australia)
 
    コーディネーター:中山節子氏(千葉大学 准教授)

 



 鈴木明子氏発表資料(7月1日)
 土岐圭佑氏発表資料(7月1日)
 荒井紀子氏発表資料(7月1日)
 IFHE ポジションステートメント和訳(7月1日)
 基調講演発表資料(英文)(6月30日)
 基調講演発表資料(和訳)(6月30日)
 要旨集(6月28日)