一般社団法人日本鉱物科学会2022年年会・総会

講演情報

口頭講演

R1:鉱物記載・分析評価(宝石学会(日本) との共通 セッション)

2022年9月18日(日) 09:00 〜 12:15 B251 (総合教育研究棟 B棟2F)

座長: 黒澤 正紀(筑波大学)、坂野 靖行(産総研)、門馬 綱一(国立科学博物館)

10:15 〜 10:30

[R1-06] 宝石学分野でのチャレンジ:宝石鉱山の地質、地理的原産地の同定、先端科学分析法の応用

*阿依 アヒマディ1 (1. トウキョウジェムサイエンス 合同会社)

キーワード:原産地、ケミカルフィンガープリントダイヤグラム

宝石鑑別ラボは解決困難なさまざまな問題を抱えており、多くのジェモロジストは混迷のさなかにいます。その主な命題としては、世界中の宝石鉱山への調査とサンプルの採取、宝石の地理的地域の産地鑑別、そして高感度分析手法を宝石分析への応用です。 筆者は、宝石の物理的及び化学的特性を検討するため、確実に世界中の採掘環境の厳しい宝石鉱山へ訪ね、一次鉱床と二次鉱床の地質環境を調べ、サンプルを採取し、従来の宝石学的観察と最先端科学技術の分析機器の組み合わせから試料を分析し、原産地同定に使用できる膨大なデータベースを確立させ、宝石研究分野に提供してきました。