R1：鉱物記載・分析評価（宝石学会(日本) との共通 セッション）

[R1-10] 岐阜県中津川市蛭川産Wに富むNb，Ta酸化鉱物の化学組成

*坂野 靖行¹ (1. 産総研)

キーワード：鉄重石、コルンブ石、イキシオル石、“ウォルフラムイキシオル石”、蛭川

岐阜県中津川市蛭川産花崗岩ペグマタイト中に産するWに富むNb, Ta酸化鉱物のEPMA分析を行った．BSE像観察によりその粒子は相対的にWに富むコアと相対的にWに乏しいマントルから構成されることが明らかとなった．コアとマントルの平均化学組成に対応する実験式はそれぞれFe²⁺_0.440Mn_0.313Fe³⁺_0.171Sc_0.048Zr_0.024Sn_0.007Ti_0.004Nb_0.240Ta_0.021W_0.732O₄及び Mn_0.395Fe²⁺_0.310Fe³⁺_0.069Sc_0.023Ti_0.012Zr_0.006Sn_0.005Nb_0.776Ta_0.078W_0.325O₄である．