R1：鉱物記載・分析評価（宝石学会(日本) との共通 セッション）

[R1P-06] 兵庫県新井鉱山産塩化鉛鉱

*大西 政之¹、小林 祥一²、浜根 大輔³、下林 典正⁴、久野 武¹ (1. 無所属、2. 岡山理大、3. 東大・物性研、4. 京大・院理)

キーワード：塩化鉛鉱、塩化鉛、PbCl2、新井鉱山、兵庫県

兵庫県朝来市新井鉱山のAg-Cu-Pb-Zn鉱脈鉱床のズリから塩化鉛鉱 (コチュン石) を見出した．本鉱物は石英の割れ目に，繊維状の緑鉛鉱を密接に伴い，直径数マイクロメートルの粒状をなして産出する．SEM-EDS分析によって得られた実験式 (Pb = 1 apfu) はPb_1.00Cl_1.96である．粉末X線回折データは合成物 (ICDD-PDF 26-1150) とよく一致し，最小二乗法によって精密化した格子定数はa＝7.623(2)，b＝9.046(2)，c＝4.534(1) Åである．