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[R4-15] 福島原発1号機由来の超高放射性粒子(SR1P)
~その特性と環境影響~
キーワード:福島第一原発、超高放射性粒子、セシウム
本研究はこれまでで報告されている福島原発から放出された放射性粒子のなかで最高の放射能2.48×106 Bqをもつ粒子の解析を報告する。134Cs/137Cs放射能比は0.954であり、1号機由来の放射性粒子であることが確認された。粒径は3mmと大きく歪な形状をしていた。XRF、X-CTから、粒子表面に高密度な部分が存在し、粒子内部は低密度かつ多孔質であることがわかった。断面の分析から、FTB26はガラス様炭素を中心核として、建屋内建造物由来とされる微粒子が外縁部に埋め込まれた構造をしていた。この組織は1号機水素爆発時に建屋内で充満していた大気微粒子を捕獲したものと考えられる。また、同位体比分析の結果、非晶質カーボンコアからCsは検出されず、表面の微粒子からのみCsが検出された。これは、Csが水素爆発以前に揮発し、圧力容器から原子炉建屋内部に放出された後に建屋内建造物に吸着していたことを示唆する。