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[R8-03] インド北西部ラジャスタン州Sarwar-Junia断層帯に露出する片麻岩のU-Pb年代と変成履歴:Aravalli-Delhi変動帯の変成変形過程
キーワード:Sarwar-Junia断層帯、変成履歴、花こう片麻岩と泥質片麻岩、Aravalli-Delhi変動帯のテクトニクス、断層運動の年代
インド北西部のSarwar-Junia断層帯に露出する片麻岩類は2度の変成作用を記録している。1度目は基盤岩の花こう岩におよそ1740 Maで起き花こう片麻岩を形成し、2度目は花こう片麻岩とその上の泥質岩におよそ950 Maで起き、泥質片麻岩を形成した。2度目の変成作用はおよそ850℃、7 kbarの条件をピークとし、その後等圧に近い条件下で徐冷された。このことから、この地域では沈み込みに関連する衝突による造山運動が、この時に停止したと考えられる。また、この地域では断層運動の証拠であるシュードタキライト脈が両方の片麻岩中に発達している。シュードタキライト脈は片麻岩の組織を切っているため、2度目の変成作用の後に断層運動が起こったと考えられ、その年代はおよそ750 Maから905 Maの間である。