一般社団法人日本鉱物科学会2023年年会・総会

講演情報

口頭講演

R5:地球外物質

2023年9月16日(土) 14:00 〜 15:00 821 (杉本キャンパス)

座長:松本  恵 (東北大学)、山本 大貴(九州大学)、瀬戸 雄介(大阪公立大学)、橘 省吾(東京大学)

14:45 〜 15:00

[R5-15] 地球鉱物と地球外の混合岩石物質の固体系での対比研究 

*三浦 保範1 (1. 元・予定(山口大・院理))

キーワード:地球鉱物、岩石状混合物、隕石、月、海洋圏

 はじめに:地球定義の鉱物が1970年頃の地球外物質の月面、南極・炭素隕石のミクロ分析研究のために地球外鉱物の名称を使用した。1986年頃月アポロ試料の国内で紹介をしたが光学的な観察で「鉱物」で紹介した。月や隕石の鉱物(斜長石)や衝撃変成物の分析結晶構造解析も行った。EPMA分析で地球内外鉱物報告レビューをした。地球鉱物は多様な実験授業を行った。アポロ月試料の斜長石は地球と異なっていた。地球三状態の全圏活動生成鉱物と他天体物質を区別するのが本目的である。
 長時間継続形成: 地球の3圏の状態変化では若い鉱物が継続的に形成され組成構造の定義が可能である。造岩鉱物のシリカ・斜長石構造がマクロ結晶で広く分布するが、衝撃変成石英(斜長石)は急冷形成で不規則な歪(ガラス化)を示す。地球外に大結晶(石英・長石)が無い事を示す。  
 海水圏の有無: 液体層は固体‐気体相図の中間相なので長期存在するには現在の穏やかな海水圏でなく全圏活動で急な高温・冷却過程で存在できる。海水の全圏は3圏で循環可能な状態変化の活動が必要で海水圏鉱物を多量形成する。地球外には無いです。
 三圏地球での地球外分析の問題点: 3圏惑星が形成された継続的な活動惑星でないと生命有機物形成は長期的に継続存在できない。地球外の運搬試料を地球内分析の場合は地球の3圏反応下での汚染には要注意である。
 地球の地域と全圏生成物の問題点: 活動地球惑星の継続成長で各地での地域地学と全圏での全圏地学が三圏惑星に混在するが両見方は大切で全圏的視野での研究教育がこれから望まれる。   
 日本の大学研究機関の大切な点:大学研究では地球物質の教育研究の人材育成が大切です(学位)。
 まとめ:1)地球の鉱物は3圏の活動的な状態変化で形成される。地球外で海水圏の無いと地球型のミクロ結晶化は困難である。2)形成議論はミクロ鉱物でできる。地球外の不純物の多いマクロな粒形は鉱物名称でないと分類での指定ができない。3)地球には局所と全域現象がある。4)全圏的固体圏の形成は海水圏が関与する[1-3]。
参考文献: [1]日本の結晶学(1988)16.山口大学.271-272 . [2] Miura Y. (2018) IMA-2018 (Melbourne、Aus.) 2039. [3] Miura Y. (2021) JAMS, R501-P01 (Hiroshima).