一般社団法人日本学校保健学会第68回学術大会

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一般演題(口演)

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O-15~O-20 健康教育、ライフスキル1

座長:高倉 実(琉球大学)

[O-16] 中学生のセルフ・コンパッションの実態,及び他者との関わりとの関連性

和田 帆之香, 中牟田 若葉, 松原 千春, 西岡 伸紀 (兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 学校心理・学校健康教育・発達支援コース)

キーワード:セルフ・コンパッション、中学生、

【目的】本研究では,困難な状況における精神的健康の維持や成長を促す要因であるセルフ・コンパッション(以下,SC)を取り上げ,中学生対象の SC尺度を作成し,中学生のSCの実態を把握するとともに,SCと自尊感情,ソーシャルサポート及びコーピングとの間の関係性を明らかにする。 【方法】中学生用のSC尺度を作成するため,Neff(2021)が作成したSC青少年向け尺度(SCS-Y)に逆翻訳を行った。2022年5月に,A県の公立中学校2校の1~3学年の中学生約380名を対象に,Microsoft Formsにより調査を実施した。調査内容は,属性(学年,性別,部活動,習い事),ソーシャルサポート尺度,自尊感情尺度,コーピング尺度,SC尺度とした。【結果】部活動所属は,運動部231名,文化部125名,無所属6名であった。因子分析により,コーピング尺度は「解決に向けた積極的行動」「視点と気分の転換」「他者を巻き込んだ情動発動」「回避と抑制」の4因子(18項目),SC尺度では「否定的な捉われ」「自分へのやさしさ」「マインドフルネス」「共通の人間性」「孤独感」の5因子(15項目)が抽出された。