一般社団法人日本学校保健学会第68回学術大会

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一般演題(口演)

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O-21~O-26 健康教育、ライフスキル2

座長:森田 一三(日本赤十字豊田看護大学)

[O-21] 高校生を対象としたスポーツ外傷・障害予防教育の学校別,性別評価

山本 順子1, 西岡 伸紀2 (1.兵庫教育大学大学院 連合学校教育学研究科, 2.兵庫教育大学大学院 学校教育研究科)

キーワード:予防教育、知識・態度・行動、有効性

【目的】高校生を対象とした実習を伴う予防教育の有効性を明らかにするため,教育実施の前後の知識,意識や態度,行動の変容を学校別性別に検証した。【方法】(1)対象:4校の運動部員714名(男501,女213)。(2)予防教育:整形外科医と連携し,学校ごと実施した。講義は,50分間とし,内容は,ア.筋疲労の評価,イ.消炎処置,ウ.ストレッチ,エ.筋力・体幹強化,オ.コンディショニングとした。実技講習は,40分間実施し,内容は,上記イ,ウ,エとした。(3)評価・分析:評価のため,質問紙調査(27項目)を教育の前後(1~3期)に計3回実施した。調査及び予防教育は,2017年7~11月に実施した。結果は,個別に対応できる形式とし,学校別,性別に分析した。調査項目は,内容別ア~オに分け,選択肢は,4択とした。さらに,知識,意識・態度,行動別に相関関係を踏まえたうえで得点を合計し,平均値の差について,独立変数を時期,従属変数を指導内容別得点とした対応のある一要因分散分析,多重比較を行った。有意水準は5%とした。【結果】2・3期の方が1期より平均値が有意に上昇した内容は,A校男:イ,ウ,同女:イ,B校女:ア,C校女:ア,イ,ウ,エであり,3期の方が1期より有意に高い内容は,A校男:ア,オ,B校女:イ,エ,オ,C校男:ア,イ,ウ,オ,同女:オ,D校男:ア,イ,ウであった。3期の方が2期より有意に高い内容は,B校男:オであった.【結論】同じ教育内容であっても,学校別性別において,有効性に相違が認められた。