The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

Presentation information

一般演題(ポスター)

オンデマンドプログラム » 一般演題(ポスター)

P20~P25 健康管理、疾病予防2

座長:棟方 百熊(岡山大学)

[P-22] 世帯の経済状況と小中学生の食生活との関連:大泉町子どもの生活実態調査(2019)

町田 大輔1, 野田 敦史2, 岡本 拡子2 (1.群馬大学 共同教育学部 家政教育講座, 2.高崎健康福祉大学 人間発達学部 子ども教育学科)

Keywords:世帯の経済状況、食生活、

【目的】世帯の経済状況と小中学生の食生活との関連を明らかにすること。【方法】群馬県大泉町で2019年9~10月に行われた「子どもの生活実態調査」の匿名個票データを用いた。本研究では、最低限必要なデータに欠損がない小学4年生から中学3年生生1288人を分析対象とした。家庭の経済状態(世帯年収、相対的貧困、等価所得、就学援助の利用、家庭生活困窮度、子どもの生活困窮度)を独立変数、食生活(朝食・夕食摂取、朝食・夕食共食)を従属変数として二項ロジスティック回帰分析を行った。各分析では、基本属性で調整したオッズ比(95%信頼区間)を算出した。すべての分析にはIBM SPSS Statistics 28.0を用い、有意水準は5%とした。本研究は高崎健康福祉大学研究倫理審査委員会の承認を得て実施した。【結果】世帯年収が高いほど、朝食・夕食を毎日食べている者や朝食・夕食を共食している者が有意に多かった。等価所得が高い世帯ほど、朝食・夕食を毎日食べている者や朝食を共食している者が有意に多かった。相対的貧困世帯では、毎日夕食を食べている者が有意に少なかった。就学援助利用世帯では、有意な関連は見られなかった。家庭生活困窮度および子どもの生活困窮度が高い世帯ほど、朝食・夕食を毎日食べている者や朝食を共食している者が有意に少なかった。【結論】世帯の経済状況が良いと、小中学生の朝食・夕食の摂取頻度や共食頻度が高いことが明らかになった。