The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P20~P25 健康管理、疾病予防2

座長:棟方 百熊(岡山大学)

[P-23] 小・中学生の食品摂取頻度とHbA1cの関連

古川 照美1, 清水 亮2, 谷川 涼子1 (1.青森県立保健大学 健康科学部 看護学科, 2.青森県立保健大学 健康科学部 栄養学科)

Keywords:HbA1c、食品摂取頻度、生活習慣病予防

【目的】本研究では、小・中学生の食品摂取頻度とHbA1cとの関連を明らかにし、子どもの頃からの生活習慣病予防を意図した保健指導への示唆を得ることを目的とした。
【方法】2021年4月~9月に青森県内3つの自治体において、小学5、6年生および中学生1~3年生を対象に共同事業である小・中学生の健康調査を行った。健康調査項目の身長、体重、体脂肪率、HbA1c、食品摂取頻度については、簡易型自記式食事歴法質問票;BDHQ15yを用いた。身長、体重から肥満度を算出した。HbA1cは5.6以上を有所見とした。食品摂取頻度を尋ねる63種類のうち飲料を除く43種類について、摂取頻度の傾向を把握するめたに、因子分析を行った。各因子と肥満度、体脂肪率、HbA1cとの相関を確認し、HbA1cの所見の有無群別にχ2検定を行った。その後、HbA1cを従属変数とし、因子と年齢、性別を調整変数として投入した重回帰分析を実施した。本研究は倫理委員会の承認を受けて実施した。
【結果】HbA1c、肥満度、体脂肪率の3指標に相関が認められたのは果物類と炭水化物類であった。HbA1cの有所見有無別では、有所見者は野菜類、甲殻類、チーズ、たまごの摂取頻度が少なかった。食品摂取頻度は10因子となり、重回帰分析の結果、HbA1cと関連が認められたのは、ミネラル豊富な因子であった。
【考察】HbA1cを高める要因として、鉄分やカルシウムの豊富な食品摂取頻度の影響があることが示唆された。保健指導の際には肥満状況や食品摂取頻度について確認する必要がある。