The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(ポスター)

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P26~P29 性、ジェンダー

座長:上村 弘子(岡山大学)

[P-26] 性教育の適正開始年齢についての検討ー幼児が性別を自認する年齢と母親の対応についてのWeb調査からー

内藤 さくら1, 白川 菜々美3, 中村 亜紀3 (1.早鞆高等学校, 2.京都女子大学 発達教育学部 教育学科 養護・福祉教育学部専攻, 3.京都女子大学 発達教育学部 教育学科 養護・福祉教育学部専攻)

Keywords:性教育開始年齢、性自認年齢、親による性教育

【目的】UNESCO刊行「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では性教育は5歳から開始が推奨されている。本研究は、性教育は性別を自認する年齢から始めるのが適切であるとの仮説から、子どもの性別自認年齢を調査した。【方法】調査は2021年9月26日9時23分-17時5分、LINE株式会社LINEリサーチ調査によるWebアンケートを行った。対象者は30-39歳の子どもがいる、又は、子どもを持つ予定の女性、子どもの性自認年齢、子どもの性的行動への対応状況、性教育の開始年齢に関するもの計5問を問うた。分析は子どもの有無、きょうだいの有無、第一子の年齢に分けて検討した。倫理的配慮としてLINEリサーチ調査による調査内容審査を受けている。【結果】アンケート公開数1500、回答数315、回答率は21%であった。回答者の平均年齢34.5(S.D±2.76)歳、子ども有181人、子ども無し128人、無回答6人であった。第一子の年齢は8歳以上79人(43.6%)、5歳17人(9.4%)、2歳17人(9.4%)の順に多かった。子ども有では、性別自認年齢は2-3歳、きょうだいの有無で違いは認めなかった。小3以前から性教育を開始すべきかについて、113人(子ども有62.4%)が開始すべきと答えたが、子どもの年齢別でみると、7歳以下の母親の75%が開始すべきと答えたのに対し、8歳以上では58%であった。【考察】子どもの性自認は2-3歳頃と推察され、性教育は就学時期以前より開始されることが望ましいと考えられた。就学時期以前の子どもを持つ母親は性教育の機会をより強く求めていると考えられた。