[SY2-1] オンラインを活用した心肺蘇生教育における短時間の自己再訓練の効果に関する研究
Keywords:心肺蘇生教育、自己再訓練
ほぼすべての学校にAEDが設置されるようになったが、日本の学校では毎年約50件の心停止が発生しているのが現状である。学校において児童・生徒の命を守る専門職である養護教諭が心肺蘇生教育に対してどのように考えているのか意識調査をしたところ、経験年数が比較的浅い養護教諭は、学生時代に救命法を学んだ割合が高いにも関わらず、救急対応に自信がないことがわかった。また、心肺蘇生教育を校内で開催するためには、消防機関との連携が重要であるが、どのように連携を取っていいのかわからないなどの意見があった。そこで、消防機関側から見た学校における心肺蘇生教育の在り方について、消防機関へ質問紙調査を実施した。学校から普通救命講習会の開催を依頼されるのは夏季休業期間中が多い。しかし、消防にとっては熱中症等の対応で繁忙期であることから、学校に出向することが困難であると感じていた。学校教職員が応急手当普及員免許を取得することが必要で、応急手当普及員免許を取得している教職員が校内で心肺蘇生教育を実施するべきだと認識していることが明らかとなった。消防機関は、学校における心肺蘇生教育は学校が主導で実施してほしいと望んでいた。
このような状況から、学校で心肺蘇生教育を教職員が中心となって実施するためにはどのような方法が効果的なのかを検討する必要がると感じた。心肺蘇生教育は1回実施すればよいというものではなく、継続しての訓練が必要である。心肺蘇生教育の再訓練の効果を検証した先行研究において、心肺蘇生の技術の内、正確な深さを伴う胸骨圧迫の習得が難しいことがあげられており、技術を習得するための再訓練法が必要であると示唆されている(Nishiyama et al,2017)。そこで学校における心肺蘇生教育の短時間の再訓練を実施しその効果を検討することとした。
このような状況から、学校で心肺蘇生教育を教職員が中心となって実施するためにはどのような方法が効果的なのかを検討する必要がると感じた。心肺蘇生教育は1回実施すればよいというものではなく、継続しての訓練が必要である。心肺蘇生教育の再訓練の効果を検証した先行研究において、心肺蘇生の技術の内、正確な深さを伴う胸骨圧迫の習得が難しいことがあげられており、技術を習得するための再訓練法が必要であると示唆されている(Nishiyama et al,2017)。そこで学校における心肺蘇生教育の短時間の再訓練を実施しその効果を検討することとした。