コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料一般)

環境配慮型コンクリート(材料一般)1

2025年7月17日(木) 09:00 〜 10:30 第1会場 (アイーナ8階 804A)

座長:松田拓(建築),松元淳一(土木)

[1016] 温度と相対湿度がコンクリートの炭酸化速度と細孔構造に及ぼす影響に関する検討

境美緒1, 山野泰明1, 関健吾1, 取違剛1 (1.鹿島建設)

キーワード:炭酸化コンクリート、CO2、温度、相対湿度、炭酸化速度、細孔構造

セメントの一部を高炉スラグ微粉末およびγ-2CaO・SiO2で置換したコンクリートを様々な温度と相対湿度にて,硬化初期から高濃度CO2環境下で養生し,養生時の温度と相対湿度が炭酸化速度や細孔構造に及ぼす影響を評価した。その結果,炭酸化速度はCO2自体の拡散係数の温度依存性,ならびにコンクリートの細孔構造の影響を受けていた。相対湿度が一定の場合は30℃,温度が一定の場合は30%RHにて炭酸化速度が最大となった。一方,コンクリートの炭酸化部におけるCO2含有量は,養生時の温度や相対湿度によらず,概ね同程度の値であった。