コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料一般)

環境配慮型コンクリート(材料一般)6

2025年7月18日(金) 13:40 〜 15:10 第1会場 (アイーナ8階 804A)

座長:鹿毛忠継(建築),大脇英司(土木)

[1046] コンクリート材料としてのバイオ炭の品質評価およびバイオ炭の物理特性がコンクリートに及ぼす影響

幸田圭司1, 山本伸也1, 黒田泰弘1, 田中博一1 (1.清水建設)

キーワード:バイオ炭、低炭素、カーボンニュートラル、化学組成、含水率、粗粒率

コンクリート材料として使用するバイオ炭の化学組成および物理特性を調査した。その結果,バイオ炭の化学組成としては難分解性炭素分が90% 超であり,鉄筋コンクリートに有害な影響を及ぼす可能性のある化学成分として,全アルカリ(Na2Oeq)が0.71–0.­­78%,塩化物イオンが0.036–0.050%含まれており,バイオ炭の物理特性の中では含水率および粗粒率の製造ロット間のばらつきが比較的大きかった。バイオ炭の含水率はコンクリートのスランプに,粗粒率はコンクリートのスランプおよび空気量に影響を及ぼすが,いずれも圧縮強度にはほとんど影響しないことを確認した。