[1095] STUDY ON CO₂ FIXATION FOR EXISTING CONCRETE STRUCTURES
Keywords:既設コンクリート、炭酸化、CO2固定、促進炭酸化試験
コンクリート中にCO₂を固定する技術として,製造段階でCO₂を固定する技術は多く開発されているが,既設コンクリートに対してCO₂を固定する技術の報告は少ない。本研究では建設後39年経過したコンクリート構造物から採取したコアを温度20℃,湿度50%RH,CO₂濃度90%の条件下で炭酸化を促進させ,炭酸化深さおよびCO₂固定量の計測,圧縮強度試験,XRD/リートベルト解析を行った。その結果,既設コンクリートの炭酸化は√t則で進行すること,炭酸化により圧縮強度が増加し,静弾性係数が低下すること,高濃度CO₂環境で生成される炭酸カルシウムの結晶形はバテライトが支配的であることを明らかにした。