[1218] ビンガム流体標準物質によるセメントペーストのレオロジー試験の校正とMPS解析による妥当性検証
キーワード:ビンガム流体標準物質、セメントペースト、十字羽根回転粘度計、レオロジー定数、MPS法
本研究では,ビンガム流体標準物質SRM2492を用いて,十字羽根回転粘度計によるセメントペーストのレオロジー試験の校正を行った。校正係数は3種類(A法,B法,C法)の載荷プログラムから得られたものを使用し,校正したレオロジー定数と既往の研究で示された推定レオロジー定数との比較を行った。その結果,塑性粘度および降伏値の値は,その値が小さい範囲では比較的一致していたが,値の大きい範囲では差が認められた。一方,得られたレオロジー定数の妥当性を,MPS法によるフロー試験の再現解析によって検証した結果においては,C法で校正したレオロジー定数が実測値の傾向を最も捉えていた。