コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(損傷・欠陥)

非破壊検査・診断(損傷・欠陥) 2

2025年7月16日(水) 13:20 〜 15:20 第6会場 (アイーナ8階 802)

座長:閑田徹志(建築),橋本勝文(土木)

[1276] 水セメント比と粗骨材割合の変化がX線造影撮影法を用いた強度推定に与える影響について

髙橋諒1, 武田三弘1, 若生陸1, 片桐茉耶1 (1.東北学院大学)

キーワード:X線造影撮影法、粗骨材割合、強度推定、非破壊検査

本研究室では,X線造影撮影法を用いてコンクリート内部のひび割れや空隙量を定量化した値(透過線変化量)から圧縮強度を推定する方法を提案してきた。しかし,近年の研究より,実コンクリート構造物からコアを抜いた供試体の圧縮強度と,透過線変化量から求められる強度推定値では差異が生じることが示唆された。その要因の一つとして過度な締固めや過密鉄筋などにより粗骨材の分布が変化したことが考えられた。そこで本研究では,圧縮強度と粗骨材割合の変化が強度推定に与える影響を確認する実験を行った。その結果,特に低強度域では粗骨材割合が減少すると,強度推定に大きな影響を及ぼすことが確認された。