コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 耐火性/初期欠陥

耐火性/初期欠陥

2025年7月16日(水) 10:00 〜 12:00 第7会場 (アイーナ8階 803)

座長:大和征良(建築),子田康弘(土木)

[1329] 加熱・注水履歴を受けたセメントペーストのひび割れ挙動に及ぼすフライアッシュと最高加熱温度の影響

西村美佐1, 中嶋達希1, 三浦泰人1, 五十嵐豪1 (1.名古屋大学)

キーワード:ライム膨張、水中爆裂、フライアッシュ、加熱・注水履歴、最高加熱温度

本研究では, 600,800,1000℃の高温加熱履歴を受けたセメントペーストに注水履歴を与えた際の膨張挙動を観察した。実験では普通ポルトランドセメントおよびフライアッシュセメントによって作製したセメントペーストを用いて,高温加熱後に自然冷却させて水中浸漬させるCase1と,高温加熱後にそのまま水中に浸漬させるCase2の2種類の加熱・注水履歴を与えた。その結果,OPCにおいてCase1ではライム膨張,Case2では水中爆裂現象が観察され,最高加熱温度が大きいほど顕著にみられた。この現象に対して,フライアッシュを置換することでライム膨張と水中爆裂現象のどちらも大幅に低減されることを確認した。