[1333] Study on the effect of accelerated and natural conditions on the carbonation behavior of cement paste at different relative humidity
Keywords:C-S-H、 ポルトランダイト、CO2固定量、シリカゲル、炭酸カルシウムの結晶多形、CO2濃度
本研究では、セメント水和物の炭酸化進行における含水状態の影響を明らかにすることを目的とし、薄板状のセメントペーストを用いて,相対湿度・CO2濃度がセメント水和物の炭酸化に及ぼす影響を評価した。その結果、CO2濃度は、炭酸化の速度に影響するが、最終的なCO2固定量に及ぼす影響は僅かであった。また、ポルトランダイトとC-A-S-Hの炭酸化による消費は、CO2濃度の違いよりも相対湿度による影響が大きいことが示された。一方で、C-A-S-Hの分解に伴うシリカゲル生成に対して、CO2濃度が与える影響が確認され,特に湿度が低下するほどその影響が顕著であることが示された。