[2012] FUNDAMENTAL STUDY OF CONE FAILED BEHAVIOR WITH ANCHOR WHEN REPLACING PART OF EXISTING MEMBERS AT HIGH STRENGTH FIBER REINFORCED CONCRETE
Keywords:高強度繊維補強コンクリート、コーン状破壊、繊維架橋強度、アンカー
本研究では,部材増厚が難しい施工環境での耐震補強工事への適用を想定して,既設コンクリート部材の一部を高強度繊維補強コンクリートに打ち換えてアンカー筋を配置した場合のコンクリートコーン状破壊耐力について検討し,コンクリート強度と繊維混入率をパラメータとしたケースで,アンカーの引抜き試験を実施した。その結果,コンクリートの圧縮強度を高いものとしたことで,コンクリートコーン状破壊耐力が向上した。さらに,本検討の範囲では,繊維補強コンクリートの引張軟化曲線における繊維架橋強度の増加に比例して,コンクリートコーン状破壊耐力が増加する傾向が示された。