コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 耐震壁

耐震壁1

2025年7月16日(水) 13:20 〜 15:20 第9会場 (アイーナ5階 501A)

座長:島津 勝(建築),大西弘志(土木)

[2093] RC造直方体試験体の引張後の圧縮破壊性状把握とそのFEM解析

廣鹿詩1, 浅井竜也2, 権淳日3, 長江拓也1 (1.名古屋大学 2.東京大学 3.大阪工業大学)

キーワード:圧縮破壊、繰り返し載荷、拘束効果、光ファイバーひずみゲージ、有限要素解析

補強筋拘束を有するRC造直方体試験体を対象に,事前引張量をパラメータとした圧縮破壊試験を実施した。その結果,事前引張載荷時のかぶりコンクリートの損傷によると考えられる圧縮耐力の低下,ならびに,引張載荷時に生じたひび割れ近傍において圧縮載荷時に主筋ひずみが集中し,そこが先行的に降伏することによる圧縮耐力時ひずみの増大が確認された。ポストピーク挙動は,補強筋拘束の影響により,事前引張量によらず概ね一致した。同実験のFEM解析では,ひび割れ近傍における主筋ひずみの集中,ならびに,圧縮載荷時ポストピークにおけるひずみの局所化,の二点の再現性に特に課題があることを示した。