[2139] INVESTIGATION OF DETERIORATION OF RC CHIMNEY IN TOMIOKA SILK MILL AND BASIC STUDY OF PRESERVATION METHOD
Keywords:温度履歴解析、二水石膏、表面含浸材、鉄筋コンクリート、煙突、調査、耐火煉瓦
建設後80年以上経過したRC造煙突について,これまでの調査から煙突内部の耐火煉瓦層によって劣化進行が抑制されていることが示唆された。本研究で温度履歴解析を用いて,コンクリートにかかる熱応力を検討した結果,耐火煉瓦によって熱応力がひび割れ発生強度以下となり,表面のひび割れを抑制していることが確認された。また,煙突外側表面のポップアウト現象は,雨水による水分が要因の1つであると考えられるため,重要文化財における水分浸透防止策としてシラン系表面含浸材の試塗を行った。試塗の結果,外観を変化させることなく,水分の浸透が抑制できていることが確認された。