コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 骨組構造ヘルスモニタリング

骨組/構造ヘルスモニタリング

2025年7月17日(木) 13:40 〜 15:10 第10会場 (アイーナ5階 501B)

座長:浅井竜也(建築),稲葉紅子(土木)

[2168] 一部耐震壁付きピロティ建物の構面間せん断伝達特性に関する有限要素解析を用いた検討

羽岡美紀1, 山田諒1, 谷昌典1, 西村康志郎2 (1.京都大学 2.東京科学大学)

キーワード:一部耐震壁付きピロティ、スラブ、ピロティ枠梁、せん断力伝達、有限要素解析

本研究では,ピロティ建物の構面間せん断伝達機構を解明するため,一部耐震壁付きRC造ピロティ建築物の立体解析を行った。構面間の変形性状の差によってスラブにはせん断変形や曲げ変形が生じ,結果としてピロティ構面の2階層せん断力の5割程度が連層耐震壁構面に伝達された。この影響でピロティ構面枠梁には「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説2018」に記載の応力分布とは大きく異なる応力が生じた。また,構面ごとの鉛直方向の変形性状の違いによって床スラブおよび直交梁には面外方向変形が生じた。