一般公開講座
一般公開企画につきましては,参加費を支払うことなく,参加章なしで入場できます。対面形式で行われるシンポジウムについては,直接開催会場へお越しください。
公開企画以外の会場への立ち入りは、ご遠慮いただいております。
※[IS-001]は,現地会場での参加は本大会の正規参加者(大会参加章をお持ちの方)に限ります。
対面開催
企画:日本心理学会 若手の会企画代表者:富田 健太(名古屋大学、日本学術振興会)
企画者:讃井 知(上智大学)、井上 和哉(立命館大学)、町田 規憲(早稲田大学)
話題提供者:富田 健太(名古屋大学、日本学術振興会)、藤井 進也(慶應義塾大学)、竹中 雄大(Novelbright)、中野 卓哉
指定討論者:井上 和哉(立命館大学)
司会者:讃井 知(上智大学)
日時:2023年9月15日(金) 13:40 〜 15:40
会場:ハイブリッド開催(第1会場 (1F メインホール)&YouTube Live)
※対面会場での参加は本大会の正規参加者に限ります。
※一般の方は、
※申し込み不要で,YouTube Liveから直接視聴いただけることになりました。
https://www.youtube.com/channel/UCnSoOQt_GgoC6UN8It045GA
シンポジウム詳細
若手の会HP
私たちの日常には音楽が当たり前のように存在します。そして、音楽に合わせてダンスをするということも、上手い下手の程度はあれ、多くのヒトが行うことができます。一方で、動物全体に目を向けてみると、多くの動物は音楽に合わせてダンスをすることができません。では、なぜヒトは音楽に合わせたダンスを行えるのでしょうか? ダンスはヒトをヒトたらしめる重要な要素なのでしょうか?講演者の藤井進也はプロのドラマーやダンサーを被験者とした研究、富田健太はヒト以外の動物のダンスそして口笛という観点から、これらの問いに取り組んできました。これまでにもこの領域に関する学会発表やシンポジウムは開かれてきましたが、本シンポジウムではプロのミュージシャンやダンサーをお呼びすることで、現場の視点と研究者の視点を融合させ、本研究領域に新たな洞察を生むことを目指します。
[IS-004]
世界の心理学会の動向
――グローバルネットワーク拡充に向けて――
企画代表者:日本心理学会 国際委員会世界の心理学会の動向
――グローバルネットワーク拡充に向けて――
話題提供者:佐藤 隆夫(人間環境大学)、サトウ タツヤ(立命館大学)
指定討論者:尾崎 由佳(東洋大学)、鈴木 華子(立命館大学)
司会者:家島 明彦(大阪大学)
日時:2023年9月15日(金) 13:40 〜 15:40
会場:第2会場 (3F 301)
日本心理学会の国際委員会(Committee on International Affairs)は、心理学研究の国際化や国際交流を発展させるための様々な取り組みを行っている。例えば、海外の諸学会との連絡窓口として、覚書(MOU: Memorandum of Understanding)締結学会や国際機関と連携を取り、コロナ禍における諸問題等の国際課題への心理学的貢献に積極的に関わることで、心理学分野における国際連携の強化に取り組んできた。この度、グローバルネットワーク拡充ワーキンググループが新設され、今後ますます海外の心理学会との連携を拡張・充実させていくことになった。そこで、本シンポジウムでは、今後のグローバルネットワーク拡充に向けて、世界の心理学会の動向について概観する。まず、本学会の理事長でもあった佐藤隆夫先生から海外の心理学会の全体像について、また、本学会が海外の心理学会とMOUを締結してきた経緯や今後の展望について、話題提供をしていただく。次に、本学会の機関誌『心理学ワールド』で「心理学史 諸国探訪」の連載を担当しているサトウタツヤ先生から諸外国における心理学の動向について話題提供をしていただく。最後に、フロアの皆様と一緒に今後のグローバルネットワーク拡充のための方策について議論してみたい。
[IS-005]
心理統計教育の標準カリキュラム・シラバスはいかにあるべきか(2)
――汎用小テスト環境の構築と「スタスタ」構想――
心理統計教育の標準カリキュラム・シラバスはいかにあるべきか(2)
――汎用小テスト環境の構築と「スタスタ」構想――
企画代表者:日本心理学会教育研究委員会 心理統計法標準カリキュラム作成小委員会
企画者:三浦 麻子(大阪大学)、.高橋 康介(立命館大学)
話題提供者:三浦 麻子(大阪大学)、高橋 康介(立命館大学)、清水 裕士(関西学院大学)、小杉 考司(専修大学)、森 知晴(立命館大学)、.山田 剛史(横浜市立大学)
司会者:日本心理学会教育研究委員会 心理統計法標準カリキュラム作成小委員会
日時:2023年9月15日(金) 16:00 〜 18:00
会場:第2会場 (3F 301)
学問の世界は日進月歩.私たちは研究者として教育者として,常に知識を更新する必要があります.心理統計という私たちの「道具」にしても同じことです.例えば50年前,25年前,そして今の『心理学研究』誌を手に取って(J-STAGEにアクセスして),ご自身の専門に近いテーマの論文を読んでみてください.用いられている手法も,あるいはその時何が常識とされていたかも,大きく変化していることに気づくでしょう.中堅・ベテランの方々は「心理統計の専門家でもないのに,道具の発達に追いつくのはしんどい」と,若手の方々は「最新の情報を知っていればよく,基礎に目を向ける暇などない」とおっしゃるかもしれません.わかります.しかし,この状況を放置すると,やがて論文が読めなくなり,論文が書けなくなり,研究ができなくなります.そして,論文を読む教育が,書く教育が,そして研究指導ができなくなります.私たちは,私たちが研究者として教育者として,常に知識を更新できるような環境を整えられないか,と考えました.そして,そのためにそれぞれがバラバラに努力するのではなく,それを結集するべく心理学会として頑張ってみよう,という結論に至り,2021年8月に本委員会が発足しました.昨年度大会では,多くの大学で必修科目となるだろう「Basic Statistics(ベシスタ)」シラバス案を提示して,その意図と効用について議論しました.本年度は,この「ベシスタ」シラバス案に沿って作成した汎用の小テストの内容と実施環境をご紹介して,試用してくださった大学からコメントをいただきます.また,「ベシスタ」に塗り重ねる「Standard Statistics(スタスタ)」のカリキュラム構想についてもご紹介します.心理統計あるいはその教育に現に携わっていようがいまいが,ああこれは「じぶんごと」だな,と捉えてくださった方々のご参加を心よりお待ちしております.是非積極的にご意見・ご議論いただければ幸いです.
小委員会サイト:https://sites.google.com/view/jpa-psychometrics/
[IS-010]
Beyond studying abroad
where former international graduate students are currently working and how they decided to remain in Japan or go back to their home country
企画代表者:日本心理学会 国際委員会Beyond studying abroad
where former international graduate students are currently working and how they decided to remain in Japan or go back to their home country
企画者:毛 新華(神戸学院大学)、佐藤 徹男(北海道大学)、家島 明彦(大阪大学)、山本 真也(京都大学)
話題提供者:王 瑋(河南大学)、春原 桃佳(Concordia University)、林 萍萍(大阪商業大学)、ウィルソン ダンカン(京都大学)
指定討論者:佐藤 徹男(北海道大学)、家島 明彦(大阪大学)、山本 真也(京都大学)
司会者:毛 新華(神戸学院大学)
日時:2023年9月16日(土) 11:20 〜 13:20
会場:第2会場 (3F 301)
There is a growing number of international graduate students coming to Japan. However, their resources and information regarding employment after their graduation are very limited. The purpose of this symposium is to a) discuss experiences of former international graduate students who currently work at academia and the situation of a current international graduate student who is in the process of finding employment and b) provide information and support to international graduate students who are concerned about their future employment.
The symposium will have 2 parts. The first part will welcome 3 former international students who studied in Japan and one Japanese international student who currently studies in Canada. These scholars will talk about a) factors influencing their decisions on staying in the host country or returning to their home country b) their personal experiences of how to find employment. The second part will be a small group discussion where participants will discuss their concerns.
The symposium will be conducted in English. However, during the small group discussion, we will have both English and Japanese speaking groups.
企画代表者:讃井 知(上智大学)
企画者:讃井 知(上智大学)、富田 健太(名古屋大学)、日本心理学会 若手の会
司会者:富田 健太(名古屋大学)
日時:2023年9月16日(土) 16:00 〜 18:00
会場:第5会場 (5F 501)
日本心理学会若手の会では、若手への企画として、例年進路相談会を開催してまいりました。6回目となる今年は、特に研究者としてのキャリアパスを考える方を対象とした企画として、博士課程における悩みの共有や、学位取得にむけたTIPSの紹介を、パネルディスカッション形式で行います。先輩研究者をお呼びし、①研究室の選び方、②指導教員・研究室メンバーとの付き合い方、③学術論文の書き方、④博士課程の公募についてお話しいただきます。
なお、大会期間中「若手の会ブース」を出展しております。例年グループ形式で実施していた進路相談会につきましては、今年はブースでの個別相談(場合によってはグループでの相談となる可能性があります)を実施いたします。研究、進路、学費や生活費に関すること、就職活動、ワークライフバランス等の内容に関して、様々な領域で活躍する大学院生、若手研究者・教員が相談に応じます。ご都合のよいタイミングでお気軽にブースにお越し頂けましたら幸いです。
進路に関しては、指導教員や身近な人としか話す機会がないかもしれません。是非、この機会に多様な方々と気軽にお話をし、今後の進路選択の参考にしていただけたら幸いです。
<参加申込み URL>
https://forms.gle/a5Tr5dVa8jkPfvGh6
※事前質問の受け付けのため、事前申し込みを実施しておりますが、本企画は対面実施ですので事前の申し込みがない方も参加可能です。直接会場にお越しください。
<タイムライン>
16:00-16:05 開会あいさつ
16:05-16:15 近藤竜生(名古屋大学):博士後期課程に進学する上でやっておいた方がいいこと
16:15-16:25 町田規憲(早稲田大学):生活の中で研究活動を続けるうえでのメンタリティ
16:25-16:35 讃井 知(上智大学):ライフイベント(介護・結婚・育児)と研究生活
16:35-16:45 井上和哉(立命館大学:健康面のマネジメントと研究作業が進まない場合の解決策
16:45-16:55 工藤大介(東北学院大学):博士課程後の就職について
16:55-17:55 パネルディスカッション & 質疑応答
17:55-18:00 クロージング
企画代表者:日本心理学会 教育研究委員会 高校心理学教育小委員会
企画者:山本 博樹(立命館大学)、北川 恵(甲南大学)
話題提供者:池田 まさみ(十文字学園女子大学)、佐藤 誠子(東北大学)、堀江 竜也(大阪府立四條畷高等学校)
指定討論者:工藤 与志文(東北大学)、楠見 孝(京都大学)
司会者:山本 博樹(立命館大学)
日時:2023年9月17日(日) 09:00 〜 11:00
会場:第2会場 (3F 301)
いよいよ2024年度より,高校公民科「倫理」を中心に,心理学領域 (「認知」「感情」「個性」「発達」) が本格導入される (学習指導要領, 2018)。学校教育への導入を通し,心理学の知見を社会に還元する大きなチャンスであり,心理学界をあげて尽力すべき重要課題である。このことは,日本学術会議や日本心理学会が主導する公開講座やシンポジウムが増えつつある現況からも明らかである。ちなみに,日本心理学会では「高校生のための心理学講座」が2012年度より継続的に開催され,また2019年第83回大会では「高等学校への心理学教育の導入をめぐって」と題したシンポが開催され盛り上がりをみせ,2022年度の公開シンポに引き継がれていく中で,議論の土台が構築されてきた。そこで,こうした議論の土台のうえに立って,この機会に,高校教育の全般にわたり様々な教科に入り込む心理学教育の全貌をしっかりと捉えた上で,2024年度から本格的に授業が始まる点を見据えて,心理学授業のあり方を考えることが肝要だろう。
この際には,新学習指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」を見据えて,いかに生徒の学びを支える授業を構築するかが大事になる。ただし,心理学教育ゆえの課題が横たわっている。それは,高校生が保持する素朴心理学 (俗説) への対応である。例えば,高校生については,いびつな構造の素朴心理学を持つことが繰り返し指摘されてきた。高校生はこの素朴心理学を信じ切ることで,理解にバイアスがかかると考えられているからである (Bensley, Rainey, Lilienfeld, & Kuehne, 2015)。素朴心理学は幼児期より保持されてきたと考えられるから (Wellman & Gelman, 1998),高校段階でも保持する素朴心理学を信じ切ることで,様々な教科に入り込む心理学の「深い学び」への影響が危惧されるのである。
そこで,今回のシンポジウムでは,高校教育の様々な教科に入り込む心理学教育の全貌をしっかりと捉え,高校生の素朴心理学をどう克服し,時に学習法に生かしていくかを考えながら,高校生への心理学教育のあり方を考える機会としたい。
[IS-019]
心理学を効果的に活用できる人材の育成
――人の特性に根ざした産業・社会の問題解決に向けて――
企画代表者:日本心理学会 認定心理士の会運営委員会心理学を効果的に活用できる人材の育成
――人の特性に根ざした産業・社会の問題解決に向けて――
話題提供者:平井 啓(大阪大学大学院人間科学研究科)、平尾 直靖(株式会社資生堂ブランド価値開発研究所)、澤井 大樹(株式会社イデアラボ)、田中 優子(名古屋工業大学大学院工学研究科)
司会者:小俣 貴宣(ソニーグループ株式会社)、渡邊 伸行(金沢工業大学)
日時:2023年9月17日(日) 16:00 〜 18:00
会場:第2会場 (3F 301)
産業・社会における問題には人の心や行動が関連していることが少なくない。そしてそのような問題の解決に向けて、心理学の専門知識や方法論、そしてその考え方やアプローチは有用である。実際、製品開発やマーケティング、あるいは政策決定などにおいて、心理学が実践的に活用されているケースも少なくない。心理学を活用し、優れた問題解決策を創出するために、心理学の知識を効果的に活用できる人材の存在が挙げられる。では、そのような人材を育成するためにはどのような教育が必要だろうか。本シンポジウムでは、そうした人材の育成や教育に携わっている専門家の皆様から、それぞれが取り組んでいる教育活動やその意図、そして成功例や課題についてご紹介頂く。その後、ご紹介頂いた内容を元に意見交換を行い、今後の人材育成に向けた課題や展望について話題提供者それぞれの視点から議論する。具体的には、学術研究における心理学と産業・社会の実践において活用する心理学との違いや、それを踏まえた人材育成・教育の在り方、そして産業・社会の実践にかかわる心理学の専門家が果たす役割や活動の意義について触れていく。心理学にかかわる研究者、実務家、あるいは認定心理士が、心理学の専門知識を産業・社会の問題解決に効果的に活用するために何が必要か考える機会となれば幸いである。
オンデマンド
[KA-004]
Global Perspectives and Health Inequalities in Addressing the Psychosocial Impact of Visible Disfigurement
: An Inclusive Approach
Global Perspectives and Health Inequalities in Addressing the Psychosocial Impact of Visible Disfigurement
: An Inclusive Approach
企画:日本心理学会 研修委員会
講演者:Martin Persson(Kristianstad University, Faculty of Health Sciences
司会者:松本 学(共愛学園前橋国際大学、東北大学病院)
本講演では、可視的差異が与える心理社会的影響について多様な文化的・社会経済的背景を持つ患者の固有のニーズを理解することの重要性を強調しながら、包括的かつグローバルな知見を提供する。社会的規範から逸脱した顕著な身体的差異として定義される可視的差異は、個人の精神的・社会的幸福に大きな影響を与えることがあります。この影響は、しばしば心理的苦痛、社会的不安、生活の質の低下として現れ、社会的状況の回避、自尊心への葛藤、差別やいじめの潜在的体験につながる。本講演では、特に口唇口蓋裂に関連する心理社会的側面に焦点を当てます。
講義ではまず、可視的差異について概観し、その有病率と、世界中の個人に与える可能性のある深い心理社会的影響について説明します。また、世界的に存在する健康格差に注目し、これらの格差が、特に低資源環境において、可視的差異を持つ人々が直面する心理社会的課題をいかに悪化させるかを強調する。
さらに講義では、不安、抑うつ、社会不安、回避、QOLを評価するための標準化された尺度の使用など、心理社会的ニーズの評価について掘り下げます。また、外見上の不安を軽減するための社会的支援の役割を強調し、異なる文化や社会経済的背景を持つ患者の包括的な幸福におけるその重要性を強調します。
講義の最後には、外来診療における心理社会的ニーズに効果的に対応するために革新的な戦略を採用する必要性を強く強調し、潜在的な介入策や戦略を紹介する。このような戦略のひとつがタスクシフティングであるが、これは利用可能な人的資源をより効率的に活用するために、高度な資格を持つ医療従事者から、より短い訓練と少ない資格を持つ医療従事者に、必要に応じて仕事を移すアプローチである。
この方法は、特に低資源環境における保健医療従事者不足に対する有効な解決策として、世界的に認知されています。専門的な知識を持つ保健師から、地域保健師や訓練されたボランティアなど、より訓練を受けていない人に仕事を再分配することで、より多くの患者さんが必要なケアを受けられるようにすることができます。
講演では、タスクシフティングに加えて、他の新しいアプローチを模索し、実施することの重要性も強調しています。講演では、これらの革新的な戦略は、単に有益であるだけでなく、可視的差異を持つ人々の心理社会的ニーズに対応するために必要であることを指摘しています。これらのアプローチを医療システムに組み込むことで、包括的で効果的、かつアクセスしやすい心理社会的サポートを、それを必要とするすべての人に提供することができるようになるのです。
企画代表者:前澤 知輝(日本心理学会若手の会)
企画者:前澤 知輝(日本心理学会若手の会)、工藤 大介(日本心理学会若手の会、東北学院大学)
話題提供者:前澤 知輝(日本心理学会若手の会)、工藤 大介(日本心理学会若手の会、東北学院大学)
司会者:前澤 知輝(日本心理学会若手の会)、工藤 大介(日本心理学会若手の会、東北学院大学)