函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

環境化学

[1A05-08] 環境化学(2)

2021年11月11日(木) 10:30 〜 11:30 A会場 (函館アリーナ 会議室A)

座長:大友 亮一(北海道大学)

10:30 〜 10:45

○成田 優希1、重本 彩香1、大森 裕貴1、比護 拓馬1、植西 徹2、関根 泰1 (1. 早稲田大学、2. トヨタ自動車)

自動車の排ガスの低温化に伴い、低温域での排ガス浄化性能の改善が求められている。我々は、触媒層に電場を印加することで反応を促進させる電場触媒プロセスを、三元触媒反応に適用した。その結果、模擬排ガス環境下においてPd/Ce0.7Zr0.3O2が従来の触媒反応では活性が見られない低温域(420–473K)で活性を示すことを見出した。また電場印加によって、触媒担体の格子酸素によるC3H6の部分酸化種(CxHyOz)の形成が促進されることが分かった。

10:45 〜 11:00

○望月 大輝1、西田 吉秀1、羽田 政明1 (1. 名古屋工業大学)

ディーゼルエンジンからの低温NOxを除去するため、ジルコニウムと遷移金属からなる複合酸化物についてNOx吸放出特性を評価した。検討した遷移金属の中では鉄が効果的であったこと、調製方法としては共沈法が有効であったこと、最適な鉄添加量は25wt%であることを明らかにした。吸着NOx種の脱離は100~400℃で起こり、低温域ではNO、高温域ではNO2が主な脱離成分であった。CO2/NH3-TPDから評価した酸/塩基のバランスがNOx吸放出量を支配する要因であると結論した。

11:00 〜 11:15

○丸市 啓輔1、酒井 亮佑1、植田 格弥1、大山 順也2,3、織田 晃1,3、薩摩 篤1,3 (1. 名古屋大学、2. 熊本大学、3. 京大触媒電池)

CO共存下での炭化水素(HC)優先酸化反応において様々な金属酸化物を調べたところ、Mn酸化物が有望であった。更なる活性向上のために種々の異種金属を添加した。その中でMgとMnの複合酸化物は高いHC優先酸化活性を示した。また,マンガン複合酸化物のHC優先酸化活性と制御因子を調査した。

11:15 〜 11:30

○栗本 慶吾1、西田 吉秀1、羽田 政明1 (1. 名古屋工業大学)

NOx吸蔵還元型触媒において重要なNO酸化に活性な触媒の設計指針を得るため、白金触媒についてアルミナへのLa添加効果を検討した。La添加によりアルミナの耐熱性向上が認められたが、低温焼成した白金触媒ではLa添加によるNO酸化活性の向上は見られなかった。これはアルミナ上で白金粒子が小さいためと考えられた。一方で1000℃、200時間の耐久による活性劣化はLa添加アルミナを使用することで抑制できることがわかった。
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