函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

バイオマス利用技術

[1B01-04] バイオマス利用技術(1)

2021年11月11日(木) 09:00 〜 10:00 B会場 (函館アリーナ 会議室B)

座長:山口 有朋((国研)産業技術総合研究所)

09:00 〜 09:15

○梶山 聖人1、松井 萌1、杉森 大助1,2 (1. 福島大学大学院、2. 福島大学)

ホスホリパーゼC (PLC) は、グリセロリン脂質のリン酸エステル結合を加水分解し、ジアシルグリセロール (DG) とホスホリル塩基を遊離する加水分解酵素である。放線菌や大腸菌の細胞膜には総リン脂質の約10%以上のホスファチジルグリセロール (PG) が含まれている。したがって、れらバイオマスにPG特異的PLC (PG-PLC) を作用させることによりバイオディーゼル燃料 (BDF) 製造の原料となるDGを生産できる。そこで、PG-PLCの大量生産 (調製) を目指し、異種組換え発現検討を行った。

09:15 〜 09:30

○松井 萌1、藤田 大勢1、佐藤 佑香2、杉森 大助1,2 (1. 福島大学大学院、2. 福島大学)

酵素脱ガム法は従来の物理化学的脱ガム法と比べ低コストかつ低環境負荷であることから海外を中心に普及し始めている。しかし、現行の脱ガム酵素はホスファチジン酸(PA)を分解できないことから、PAを効率的に分解できるPAホスファターゼ(PAP)の開発が強く求められている。本発表では、放線菌由来新奇PAPの精製と諸特性解析について報告する。

09:30 〜 09:45

○伊藤 栄紘1、吉森 孝成1、石川 聖人2、堀 克敏2、蒲池 利章1 (1. 東京工業大学、2. 名古屋大学)

メタンを代謝して生育するメタン資化細菌は、メタンをメタノール、ホルムアルデヒド、ギ酸、二酸化炭素へと段階的に酸化する各種酵素を持つ。本研究では、メタノールを代謝する酵素であるメタノールデヒドロゲナーゼの発現を制御可能なメタン資化細菌を遺伝子工学手法で作成した。作成したメタン資化細菌変異株のメタノールデヒドロゲナーゼ発現を培地中の金属イオンの交換により制御することで、メタノールの蓄積と菌体増殖の切替えを達成した。

09:45 〜 10:00

○綱川 隼矢1、銭 衛華1 (1. 東京農工大学大学院 生物システム応用科学府)

CO2排出による地球温暖化を抑制するために、バイオジェット燃料の利用が必要不可欠である。様々なバイオマスを利用してバイオジェット燃料の製造法が広く研究されている。コプラ由来バイオオイルには炭化水素の他に脂肪酸をはじめ大量の含酸素化合物が含まれている。本研究では、低圧水素雰囲気下で改質を行うにおいて、新規多機能触媒を設計し、バイオオイルの改質への影響を調査した。
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