函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

ポリマー・オリゴマー

[1F08-12] ポリマー・オリゴマー(3)

2021年11月11日(木) 13:00 〜 15:00 F会場 (函館アリーナ スタジオB)

座長:野村 琴広(東京都立大学)

13:00 〜 13:15

○Haobo Yuan1, Ryo Tanaka1, Yuushou Nakayama1, Takeshi Shiono1 (1. Hiroshima University)

Copolymerizations of norbornene and alkenyl monomers bearing fluorenyl groups were conducted by using (tBuNSiMe2Flu)TiMe2-[Ph3C][B(C6F5)4]/scavenger system. Copolymers with controllable fluorenyl group contents were obtained with high yields. The copolymers were made into transparent films by a solvent casting procedure, and the copolymers films were transparent with high refractive indexes and low birefringence values.

13:15 〜 13:30

○渋田 堅斗1、竹内 大介1、高野 重永2 (1. 弘前大学、2. 株式会社ブリヂストン 先端技術)

希土類金属アミドとジヒドロキシビピリジンなどの含窒素配位子、トリイソブチルアルミニウム、トリチルボレートを組み合わせた触媒系がイソプレンの重合を起こし、シスー1,4-選択性の高いポリマーを与えることを見出した。特に、ジヒドロキシビピリジンとネオジムアミドを用いた場合に、高いシスー1,4-選択的重合を達成できた。類似のピリジン誘導体や、様々な希土類金属アミドを用いた重合についても検討を行った。

13:30 〜 14:15

○中谷 直輝1 (1. 東京都立大学大学院理学研究科)

X線吸収スペクトルに観測される微細構造の1つであるXANESスペクトルは、物質中の特定原子の周辺構造や電子状態の情報を与える。しかし、そのスペクトルの解釈には任意性があるため帰属が難しい。本研究では、量子化学計算に基づいて解釈の任意性を排除することでXANESスペクトルの精密解析を可能にするとともに、溶液中の遷移金属錯体のXANESスペクトル解析へ応用することで、重合触媒の反応機構解析を行った。

休憩 (14:15 〜 14:30)

14:30 〜 14:45

○和田 透1,2、ピオヴァノ アレッサンドロ2,3、高棹 玄徳1、チャミンクワン パッチャニー1,2、グロッポ エレナ3,2、寺野 稔1,2、谷池 俊明1,2 (1. 北陸先端科学技術大学院大学、2. DPI、3. トリノ大学)

ナノメートルサイズかつ欠陥のあるδ-MgCl2担体はZiegler-Natta触媒に不可欠であるにもかかわらず、その形成過程は十分に解明されていない。本研究では、X線全散乱法や各種分光法に加え、化学組成分析や重合試験などを含めた多面的な手法を用いて、Ziegler-Natta触媒のナノ構造と活性表面の形成について検討を実施し、長い歴史の中で経験的に改良されてきた調製法における各工程の意味に迫った。

14:45 〜 15:00

○阿江 一樹1、田中 亮1、中山 祐正1、塩野 毅1 (1. 広島大学大学院先進理工系科学研究科先進理工系科学専攻)

金属錯体を固体ポリメチルアルミノキサン(固体MAO)で活性化したシングルサイト触媒は、均質なオレフィン共重合体を気相プロセスで製造するために重要であるが、固体MAOの構造や性質は未だ必ずしも明らかではない。そこで固体MAO担持Ti及びNi錯体触媒によるオレフィン重合を行い、その触媒能を評価した。また滴定により、固体MAOの酸点の量並びに強度の評価も行い、これらの相関関係を明らかにした。
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