函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

廃プラスチック処理

[2B04-08] 廃プラスチック処理(2)

2021年11月12日(金) 10:15 〜 11:30 B会場 (函館アリーナ 会議室B)

座長:萩原 和彦((一財)石油エネルギー技術センター)

10:15 〜 10:30

○熊谷 将吾1、久須美 諒1、博吉汗 斯琴高娃1、齋藤 優子1、亀田 知人1、吉田 曉弘2、中塚 康夫3、高澤 隆一4、豊岡 義行4、吉岡 敏明1 (1. 東北大学、2. 弘前大学、3. ENEOS、4. 石油エネルギー技術センター)

減圧残油および汎用樹脂の熱分解試験、およびそれらの混合物を熱分解する共熱分解試験を実施し、気体・液体・固体生成物のそれぞれを回収した。減圧残油および汎用樹脂それぞれの熱分解試験によって得られた生成物収率およびそれらの混合比を基に算出した各生成物の収率と、共熱分解によって得られた各生成物の収率を比較することで、熱分解生成物組成に及ぼす共熱分解効果について検討をおこなった。

10:30 〜 10:45

○高澤 隆一1、豊岡 義行1、吉岡 敏明2、熊谷 将吾2、吉田 曉弘3、中塚  康夫4 (1. 一般財団法人石油エネルギー技術センター、2. 国立大学法人東北大学、3. 国立大学法人弘前大学、4. ENEOS(株))

減圧残油と汎用樹脂から成る混合物を470℃程度の高温条件下で反応させて得られる熱分解油の液体成分を360℃で分留し、回収された軽質留分を酸・塩基抽出フローで処理すると共に重質留分を溶剤分画フローにて成分毎に回収する回収フロー技術及び定性・定量の分析手法を確立した。また、軽質留分の性状分析結果及び重質留分の詳細構造解析結果から、減圧残油と汎用樹脂との相互反応により共熱分解反応が進行したことが判った。今回は、それらの結果と併せて、共熱分解反応機構の仮説立案、検証結果について紹介する。

10:45 〜 11:00

○吉田 曉弘1、神 美穂子1、熊谷 将吾2、中塚 康夫3、高澤 隆一4、豊岡 義行4、吉岡 敏明2 (1. 弘前大学、2. 東北大学、3. ENEOS株式会社、4. 石油エネルギー技術センター)

減圧残油との共熱分解等、既存石化プロセスを生かした廃プラスチック化学リサイクルを実現するためには、汎用樹脂と石化原料油を良好に混和させる必要がある。そこで本研究では、汎用樹脂を石化原料油に混和するために必要な前処理法とその条件を実廃プラ中で最も含有率の高いHDPEを対象として検討した。さらに、実廃プラ中に混入するHDPE以外のプラスチック種や無機物を前処理中にあるいは前処理後に除去する方法についても検討を行った。

11:00 〜 11:15

千代田 範人1、○難波 照代1、佐々木 里香1 (1. コスモ石油(株) 中央研究所 石油精製プロセスG)

現在、プラスチックによる環境汚染が問題となっており、プラスチック廃棄量の削減・資源の有効活用の観点からリサイクル技術の確立が不可欠となっている。ケミカルリサイクルにおいて、固体のプラスチックを分解反応装置へ容易に供給するためには流動性を持つ液体状へ変換させることが重要と考えられる。本研究では、ハンセン溶解度パラメータを活用し、プラスチックを溶解可能な溶剤の選択、および温和な条件でのプラスチック溶解方法の検討を行った。

11:15 〜 11:30

○千代田 範人1、難波 照代1、佐々木 里香1 (1. コスモ石油株式会社 中央研究所)

現在、プラスチックによる環境汚染が問題となっており、プラスチック廃棄量の削減・資源の有効活用の観点からリサイクル技術の確立が不可欠となっている。我々は、石油精製装置での廃プラスチック処理を目的に温和な条件でのプラスチック溶解する技術を見出した。本研究では、プラスチック溶解油をFCC装置で処理することにより、オレフィンや芳香族などの石化基礎原料の生産可否について検討した。
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