函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

水素製造・エネルギーキャリア・CCU

[2C06-11] 水素製造・エネルギーキャリア・CCU(5)

2021年11月12日(金) 10:30 〜 12:00 C会場 (函館アリーナ 武道館A)

座長:小池 充(出光興産(株))

10:30 〜 10:45

○本村 彩香1、鳥本 万貴1、関根 泰1 (1. 早稲田大学)

メタンドライリフォーミングは、温室効果ガスである二酸化炭素及びメタンを原料とし、工業的に広く利用されている合成ガスを生成する反応である。本研究室より触媒層の上下端に電極を挿入し電場を印加する、電場触媒反応における低温での反応の進行が報告されている。本研究では、電場中メタンドライリフォーミングにおける活性及び電力効率の向上を目的に、水蒸気を用いた前処理及びNi系合金触媒による手法の開発を行なった。

10:45 〜 11:00

○霜田 直宏1、水野 征将1、加藤 雅裕1、杉山 茂1 (1. 徳島大学)

メタンCO2改質反応においては、炭素析出による活性点の被毒の他にも硫黄成分による被毒も触媒劣化の原因として知られており特にNi触媒は性能低下が顕著である。しかし、炭素析出と硫黄被毒ではどちらが触媒劣化の主な要因であるのかは未だ解明していない。そこで本研究では、メタンCO2改質反応において、不純物硫黄による触媒劣化と炭素析出挙動の相関性の評価を行う。

11:00 〜 11:15

○木下 泰嘉1、伊與木 健太2、山内 紀子1、小林 芳男1、多田 昌平1 (1. 茨城大学、2. 東京大学)

CO2とH2を原料とした有用物質合成プロセスの確立は急務である。既往の研究では、金属触媒および金属酸化物触媒を用いたCO2とH2からのメタノール合成や、固体酸触媒を用いたメタノールからのオレフィン合成が報告されている。本講演では、金属酸化物触媒と固体酸触媒(ゼオライト)を物理混合し、CO2から低級オレフィンへの合成をワンパスで行える高効率なタンデム型触媒に関して報告する。

11:15 〜 11:30

○落合 和1、伊與木 健太2、山内 紀子1、小林 芳男1、多田 昌平1 (1. 茨城大学、2. 東京大学)

CO2と水素からメタノールを合成するCO2水素化触媒に関して、高いCO2転化率と高いメタノール選択率を併せ持った触媒を目標とした研究が進められている。メタノール合成の温度域をMTO反応の温度域に近づけることで、CO2メタノール化からMTO反応へ少ないロスでつなげることが可能となる。当講演では、CO2水素化反応において300℃付近で高いメタノール反応活性をもつZnZrOx触媒に関して、現状の研究成果を報告する。

11:30 〜 11:45

○押方 亮介1、森 翠1、朝見 賢二1 (1. 北九州市立大学 朝見研究室 )

再エネ水素によりCO₂を有用物質への変換することは、カーボンリサイクルの有力な方策であり、中でも低級オレフィンの合成は魅力的である。筆者らは、C2-C6の低級オレフィン(LO)合成に注目し、CO₂から逆シフトおよびFT合成によりLOを得る反応を1段で行う研究を進めており、既に活性炭担持Cu-Mn修飾沈殿鉄触媒(Fe-Cu-Mn/AC)が優れていることを報告している。本研究では、触媒の組成、特にMnおよびCuの添加量の影響について報告する。

11:45 〜 12:00

○近川 大歩1、藤原 弘平1、岩佐 信弘2、藤田 進一郎2 (1. 北海道大学 大学院総合化学院、2. 北海道大学 大学院工学研究院)

ジメチルエーテル(DME)は,工業的にはCO2の水素化によるメタノール合成とメタノールの脱水によるDMEの合成の二段階で行われている。本研究ではそれぞれの反応に有効な触媒を物理混合した触媒を用いて, DMEの一段階合成について検討した。メタノール合成に活性を示すPdZn合金触媒をAl2O3と混合した触媒は,DMEの一段階合成に対して,Cu系触媒よりも高い活性を示すことが分かった。また,Ceなどの第三金属を添加することによりDME合成の活性が向上することが明らかになった。
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