函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

重質油処理

[2E05-08] 重質油処理

2021年11月12日(金) 10:30 〜 11:30 E会場 (函館アリーナ スタジオA)

座長:松元 雄介(日揮触媒化成(株))

10:30 〜 10:45

○関本 敦久1、阿部 正樹1、飯塚 千絵1、宮成 節子1 (1. コスモ石油株式会社)

重質な原料油を処理する直接脱硫装置では、急激な圧力上昇(⊿P)が発生し運転の継続が困難になることがある。安定かつ計画的な装置稼働のためには槽内の圧力急上昇を抑える必要があり、⊿Pを推定する様々な手法が検討されている。当社では脱硫触媒への堆積スケールが⊿Pに関与していると考え、スケールの性状から精度良く⊿Pを推定する方法を確立した。本報告では脱硫触媒堆積スケールの分析方法とその結果、及び⊿P推定方法について報告する。

10:45 〜 11:00

○佐藤 秀紀1、川井 英司1、藤井 重孝1 (1. 千代田化工建設株式会社 石油・化学・新エネルギープロセス設計部)

90 %を超える分解率を持つ究極の重質油改質プロセスとして開発したSPH(スラリー床水素化分解)プロセスは、その生成物のフレキシビリティから、燃料油生産のみならず、今後必要とされる化学原料品増産へも他のプロセスとの組み合わせで実現可能なプロセスである。本発表では、反応条件最適化を目的とした触媒の活性劣化も考慮した新しい反応モデルの提案を行うとともに、将来へのプロセス実用化への課題・展望を述べる。

11:00 〜 11:15

○押村 春菜1、森 和哉1、松浦 真也1,2、橋本 忠範1、石原 篤1 (1. 三重大学大学院工学研究科、2. 三重県工業研究所)

触媒粒子の内側にミクロ孔のβ-ゼオライトを、外側にメソ孔シリカを有するゼオライト含有階層構造触媒を、ゼオライト調製時に同時にゲル骨格補強法を用い、低温条件1ステップで調製した。補強溶液の量を3HS~20HSで条件を変化させることにより、ゼオライトとメソ孔の成長を制御した。さらに、得られた触媒でn-ドデカンの接触分解反応を行い、その反応性を検討した。

11:15 〜 11:30

○飯塚 喜啓1、深津 直矢1、小森 一幸1 (1. コスモ石油株式会社)

貴重な石油資源を有効に活用し、かつ高い競争力を得るためには、精製装置における効率的な熱エネルギーの使用が重要である。精製装置を構成する機器の中でも、廃熱を回収・利用することのできる熱交換器は必要不可欠な機器であるが、一方で連続運転に伴って熱効率低下や圧力損失増加といった課題も引き起こす。本研究ではプロセス流体が熱交換器伝熱面に形成する汚れについて、小型の模擬装置と構造解析による検討を行った。
×

認証

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン