函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

資源開発

[2E13-17] 資源開発(2)

2021年11月12日(金) 14:45 〜 16:00 E会場 (函館アリーナ スタジオA)

座長:中川 裕幸(石油資源開発(株))

14:45 〜 15:00

○Yogarajah Elakneswaran1 (1. Hokkaido University)

In this study, the interface characteristics of crude oil/brine and rock/brine was coupled with a solute transport model to simulate low salinity waterflooding in both carbonate and sandstone reservoirs. The ionic transport and two-phase flow of oil and water equations were solved and coupled with IPhreeqc for geochemical calculations. The coupled model allows to predict spatiotemporal variation of ionic profiles, surface and zeta potentials, minerals changes, total disjoining pressure, and wettability index in addition to oil recovery in carbonate and sandstone reservoirs. The coupled model was validated and verified with the published experimental data for core flooding experiments.

15:00 〜 15:15

○伊藤 美羽1、菅井 裕一1 (1. 九州大学)

Pseudomonas aeruginosaが嫌気条件下において硝酸呼吸により増殖し、代謝された窒素ガスやタンパク質によって培養液中に泡が生成されることを見出した。石油増進回収技術の一つである泡攻法における泡を同微生物によって原位置で生成させる石油増進回収法を着想し、その可能性を検討した。同微生物による泡の生成には微量の鉄分が必須であり、特別な培地を調製することなく、十分量の鉄分を含む廃糖蜜や油層水を基質として容易に泡を生成させられることを明らかにした。

15:15 〜 15:30

○根岸 慶輔1、阿部 一徳1 (1. 秋田大学 大学院国際資源学研究科)

SiO2ナノ粒子を用いた油増進回収法に関する研究において、岩石表面の濡れ性改質による増油効果が主要な増油機構として挙げられる。先行研究において、岩石表面の濡れ性改質による一定の増油効果が報告されている一方で、SiO2ナノ粒子の粒子径に着目した研究報告が少ない。本研究では、粒子径の異なるSiO2ナノ粒子分散液を用いてAmott法を主体とした試験を実施し、SiO2ナノ粒子の粒子サイズが濡れ性改質作用に与える影響を検討した。

15:30 〜 15:45

○水上 裕貴1、安井 彩乃1、平野 奨1、砂場 敏行1 (1. 株式会社INPEX)

石油・天然ガス開発において、坑井の生産性改善のため坑井内に酸を注入する酸処理が行われる。酸には強酸が使用されることが多いため、腐食抑制剤が添加される。しかし、優れた耐食性を有する二相ステンレス鋼は酸処理環境下で選択溶解が発生することが知られており、本報告では腐食抑制剤に助剤を添加することで選択腐食の抑制を試みた。助剤として銅化合物を添加した結果、腐食速度の大幅な減少と選択腐食の抑制が確認された。

15:45 〜 16:00

○古井 健二1、石渡 友章2、土屋 慶洋2、伊藤 義治2 (1. 早稲田大学、2. 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

マトリックス酸処理法は水圧破砕法と並ぶ代表的な坑井刺激手法の一つであり、特に、炭酸塩岩貯留層の開発で広く用いられている。酸を高流量で圧入することで、ワームホールと呼ばれる高浸透率の流路が形成され、坑井の生産性が飛躍的に向上することが北米、北海油田及び中東のフィールドで報告されている。本講演では、炭酸塩岩貯留層におけるワームホール現象について、数値解析と室内実験の二つの側面からアプローチした先端的研究を紹介する。
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