函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

資源開発

[2E18-22] 資源開発(3)

2021年11月12日(金) 16:15 〜 17:30 E会場 (函館アリーナ スタジオA)

座長:菅井 裕一(九州大学)

16:15 〜 16:30

○山田 淳也1、渋谷 健広1、川崎 緑1、大塚 町恵1、小林 淳1、辻 智也2 (1. 株式会社 INPEX、2. マレーシア工科大学)

原油・天然ガス中に含まれる微量な水銀の適切な処理に資する技術として、生産プロセス中の水銀の分配挙動を推算可能な計算モデルの構築・検討を行った。計算モデルの構築では、まず天然ガス成分やガス処理用ケミカル中の水銀溶解度を実験的に測定し、続いて水銀溶解度データを用いて状態方程式をベースとした計算モデルのパラメーター調整を行った。その結果、本法により炭化水素を主体とした生産プロセスでの水銀量を適切に再現できることがわかった。

16:30 〜 16:45

○Hao Xingjuan1、Afrin Sadia1、Shimokawara Mai2、Kato Yoshitake2、Kitamura Ryuta2、Yogarajah Elakneswaran1 (1. Hokkaido University、2. Japan Oil, Gas and Metals National Corporation (JOGMEC))

The formation of crude oil emulsion is a complicated process with different types of transformation. In this study, the formation process of crude oil emulsion was divided into three stages. The type and stability of crude oil emulsion were investigated mainly based on electrokinetic property and resolved water. The effect of various brine conditions including pH, ion composition, and ionic strength on crude oil emulsion formation and stability was investigated. Moreover, the influence of crude oil properties especially total acid number/base number (TAN/TBN) ratio and asphaltenes content on emulsion formation and stability was evaluated.

16:45 〜 17:00

○川口 奈月1、山本 汐音1、野尻 渉1、佐々木 直人1 (1. 株式会社INPEX)

石油・天然ガス事業活動は、生物多様性や地域コミュニティが依存する自然環境及び社会環境に影響を与える可能性がある。当社は、新規開発事業においては、環境・社会影響評価 (ESIA: Environment Social Impact Assessment) を通じて事業活動が生物多様性に及ぼす影響を予測・評価し、「負の影響」を低減するための対応策を策定・実行している。一方、既存事業においては、「正の影響」を創出するような取組みを検討・実行している。本講演では、当社の生物多様性保全の取組みについて紹介する。

17:00 〜 17:15

○竹原 美佳1 (1. 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

中国とインドは世界有数の石炭、石油消費国である。中国は2020年9月に習近平主席が「2030年の排出ピークアウト、2060年のカーボンニュートラル」を目指すと宣言した。中国は石炭を減らし、再生可能エネルギーへのシフトを進めている。インドにもネットゼロ目標設定の圧力が高まるが、経済発展と人口増加によるエネルギー消費拡大が避けられない同国はこれに抵抗。再生可能エネルギーへのシフトを進めながらも気候変動への対応は穏やかなアプローチとなる。

17:15 〜 17:30

○伊原 賢1 (1. 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

気候変動を巡る欧米中を中心とした国際政治ゲームに呼応する形で、さまざまな研究機関で脱炭素に向けたシナリオが公表され大きな議論になっている。GHG排出削減に対するエネルギー転換や炭素制約のある未来戦略を考察し、抽出した内外の石油・天然ガス・エネルギー企業の気候変動対応を探り、2050年カーボンニュートラルの実現可能性を考える。
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