函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

セッション情報

石油化学

[2F07-10] 石油化学(1)

2021年11月12日(金) 10:45 〜 11:45 F会場 (函館アリーナ スタジオB)

座長:佐藤 一仁(コスモ石油(株))

10:45 〜 11:00

○松橋 博美1 (1. 北海道教育大学)

オキシ硫酸チタン(IV)(TiOSO4•2H2O+H2SO4)と、酢酸エチルに溶解したジルコニウムプロポキシド(Zr(OC3H7)4)との固体−液体界面での反応を用いて前駆体を合成し、その後空気中で2時間加熱活性化することにより硫酸化チタニア−ジルコニア固体酸触媒を合成した。合成した触媒はエタノールの脱水反応に示し、高温(973 K)での処理でも活性は失われず,耐熱性が向上した。

11:00 〜 11:15

○福井 萌麗1、森脇 優1、辻 悦司1、菅沼 学史1、片田 直伸1 (1. 鳥取大学工学部附属グリーンサスティナブルケミストリー研究センター)

YNU-5ゼオライトは、12-ring、twin 8-ring、single 8-ringから成る。DFT計算から、H型ではアンモニア脱離エンタルピー (ΔH) > 140 kJ mol-1の強Brønsted酸点はsingle 8-ring内に、ΔH < 140 kJ mol-1の弱Brønsted酸点は主に12-ring内に存在すると推測される。脱Alによって強Brønsted酸点が残ることがわかっている。 As-calcined YNU-5 (Na+、 K+を含む)をNH4+でイオン交換しH型にすると、弱Brønsted酸点が優先的に発現することがわかった。脱Al、イオン交換どちらも12-ringから先に起きると推測される。

11:15 〜 11:30

○志村 泰充1、大類 有基1、稲垣 怜史1、窪田 好浩1 (1. 横浜国立大学)

骨格内にホウ素を含むMFI型ゼオライトをヘキサンのクラッキングに適用したところ、同様の骨格を有するアルミノシリケートに比べて低活性であることがわかった。またこの反応においてプロピレンとブテン類が主生成物として得られることが確認された。このことからホウ素を含むゼオライトはアルミノシリケートに比べて酸量、酸強度が小さいことが示唆された。

11:30 〜 11:45

○森脇 優1、福井 萌麗1、辻 悦司1、菅沼 学史1、片田 直伸1 (1. 鳥取大学工学部付属GSC研究センター)

原油中の多環芳香族を化学製品に転換する固体酸触媒を見出すことができれば、原油の有効利用率が上がり、原油の消費量を減らすことができる。本研究では、さまざまな固体酸触媒を用いてナフタレンのメチル化反応を行い、細孔特性・酸性質と活性・選択性の関係を調査した。この反応に活性である12-ringを持つゼオライトの内、強いBrønsteds酸点を持つYFI型ゼオライトでは反応初期に高活性で失活が速かった。中程度のBrønsteds酸点を持つ*BEA型ゼオライトでは高活性かつ失活が遅かった。
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