函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

講演情報

インターナショナル sess.

[2A01-02] インターナショナル sess.(4)

2021年11月12日(金) 09:00 〜 10:00 A会場 (函館アリーナ 会議室A)

座長:霜田 直宏(徳島大学)

09:30 〜 10:00

[2A02] 【招待】フェノールの酸化のためのマイクロポーラスチタノシリケート触媒の創製

○稲垣 怜史1 (1. 横浜国立大学)

TS-1に代表されるマイクロポーラスチタノシリケートはH2O2を酸化剤とする部分酸化に優れた触媒となる。酸素12員環ミクロ孔をもつ[Ti]-MCM-68はフェノールの酸化によるヒドロキノン生成の触媒として高活性のみならずTS-1を超えるパラ選択性を示しうる。この触媒に疎水化処理を施すと活性の向上が認められた。EtOHを反応系に加えるとパラ選択率が94%に達した。これは触媒のミクロ孔内を疎水化するとともに細孔径を狭める効果が発現して、形状選択的にヒドロキノンが得られたと結論付けた。

キーワード:12-ring micropores, shape-selectivity, hydrophobicity