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[2C26] マイクロポーラスシリコチタネートの調製とその触媒特性
Sitinakite型シリコチタネートであるCSTおよびpharmacosiderite型のGTS-1をそれぞれ水熱合成し、これまでに報告例のない固体触媒としての適用を初めて検討した。Na+型シリコチタネートを合成してからH+イオン交換をしてH+型シリコチタネートを得た。Na+型触媒ではKnoevenagel縮合が進行するが、酸触媒反応はほとんど進行しなかった。一方、H+型触媒ではシクロヘキセンオキシドの酸触媒加水分解による開環が十分に進行した。すなわちNa+型シリコチタネートは塩基触媒として作用し、H+型シリコチタネートは酸触媒能をもつことがわかった。またH+型触媒ではH2O2によるオレフィンのエポキシ化も進行したため、酸化触媒としても作用することが明らかとなった。
キーワード:crystallization, solid-acid catalyst, oxidation catalyst