函館大会(第51回石油・石油化学討論会)

講演情報

石油化学

[2C24-26] 石油化学(3)

2021年11月12日(金) 16:45 〜 17:30 C会場 (函館アリーナ 武道館A)

座長:菅沼 学史(鳥取大学)

17:15 〜 17:30

[2C26] マイクロポーラスシリコチタネートの調製とその触媒特性

○稲垣 怜史1、宮谷 拓斗1、番 裕介1、村岡 美優1、窪田 好浩1 (1. 横浜国立大学)

Sitinakite型シリコチタネートであるCSTおよびpharmacosiderite型のGTS-1をそれぞれ水熱合成し、これまでに報告例のない固体触媒としての適用を初めて検討した。Na+型シリコチタネートを合成してからH+イオン交換をしてH+型シリコチタネートを得た。Na+型触媒ではKnoevenagel縮合が進行するが、酸触媒反応はほとんど進行しなかった。一方、H+型触媒ではシクロヘキセンオキシドの酸触媒加水分解による開環が十分に進行した。すなわちNa+型シリコチタネートは塩基触媒として作用し、H+型シリコチタネートは酸触媒能をもつことがわかった。またH+型触媒ではH2O2によるオレフィンのエポキシ化も進行したため、酸化触媒としても作用することが明らかとなった。

キーワード:crystallization, solid-acid catalyst, oxidation catalyst