[P26] ハーフチタノセン錯体触媒による新規環状オレフィン共重合体の合成
環状オレフィン系共重合体は、高透明性や耐熱性、低吸湿性などに優れる非晶性の高分子機能材料として注目を集めているが、使用できるモノマーが高歪みのノルボルネンに限定された。発表者は前回の熊本大会で、非架橋型のハーフチタノセン触媒によるエチレンと低歪みのシクロオクテンなどとの共重合を報告している。本発表ではプロピレンとシクロオクテンなどとの共重合を検討し、得られるポリマーの熱物性やミクロ構造解析を行った。その結果、得られたポリマーの環状オレフィン含量と熱物性の関係が、エチレン系共重合体とは顕著に異なる傾向がみられた。学会では結果の詳細を報告する。
キーワード:Copolymerization, Cyclic olefin, Half-Titanocene Catalysts