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[2A10] MGa2Ox(M=Ni、Cu、Co)上のケミカルルーピングによるCO2への高効率変換
キーワード:Chemical looping, CO2 conversion, RWGS
逆水性ガスシフト(RWGS)は、再生可能な水素を利用してCO2をCOに変換することができる。しかし、この反応は吸熱で平衡制約があるため、従来は固体触媒を用いて900K以上の温度で行われていた。本研究では、酸化物固体表面の酸素とその空孔を利用するケミカルルーピングと呼ばれる酸化還元法を用いることで、平衡制約を受けずに低温でRWGSを実施できる。673Kという低温でもほぼ100%のCO2転換が可能なMGa2Ox(M=Ni, Cu, Co)材料を検討した結果、Niを用いると低温で平衡制約なく反応を進めることができ、未反応CO2と生成COの分離コストを大幅に低減することができた。XRD/XANES/TEMなどの様々な特性評価により、NiGaOxの酸化還元機構がRWGS-CL処理中のGaの酸化還元による相変化であった。