2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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オーガナイズドセッション » OS-8 AIとデモクラシー

[4R1-OS-8a] AIとデモクラシー

2024年5月31日(金) 09:00 〜 10:40 R会場 (51研修交流室)

オーガナイザ:白松 俊(名古屋工業大学)、伊藤 孝行(京都大学)、大沼 進(北海道大学)、松尾 徳朗(産業技術大学院大学)

10:20 〜 10:40

[4R1-OS-8a-05] LLMを用いた議論シミュレータのための仮想市民エージェントの意見変容制御手法の試作

〇松本 宇宙1、白松 俊1、岩田 崇2,3、水本 武志4 (1. 名古屋工業大学、2. 株式会社ハンマーバード、3. 慶應義塾大学、4. ハイラブル株式会社)

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キーワード:合意形成、大規模言語モデル、意見変容制御、議論シミュレータ

民主主義社会では、主権者である市民による参画が必須である。しかし議論に参画することの心理的障壁が高い市民も多い。そこで本研究では参画を促進するシステムの開発を目指している。本稿では特に、大規模言語モデルを用いて再現される仮想市民とユーザが議論できる議論シミュレータを開発する。これにより議論参加の練習を可能にし、参加時の自己効力感の向上を試みる。 これまで、本議論シミュレータを用いて2023年6月と12月にワークショップを行った。しかし、6月のバージョンでは仮想市民が自身の設定に過度に固執してしまい、意見変容が全く起こらない問題があった。12月のバージョンでは、他者の意見に過度に追従してしまい、意見変容し過ぎるという問題があった。そこで本稿では、仮想市民が自身の主張も適切に保持しながら適度に他者の意見の影響も受け、適切な意見変容の可能性がある発話生成手法を試作した。具体的には、他者の意見の影響を受ける度合いを定量化し、その度合いをLLMで制御できる手法を試作した。さらに、本手法で意見を生成した際に適切な意見変容制御が可能であるかを検証した。

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