2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.8 化合物及びパワー電子デバイス・プロセス技術

[7a-S22-1~11] 13.8 化合物及びパワー電子デバイス・プロセス技術

2017年9月7日(木) 09:00 〜 12:00 S22 (パレスB)

佐藤 威友(北大)

10:30 〜 10:45

[7a-S22-6] 電子線照射によりホモエピタキシャル成長n型GaN中に形成される深い準位のアニール挙動

堀田 昌宏1、成田 哲生2,3、加地 徹3、上杉 勉2、須田 淳1,3,4 (1.京大院工、2.豊田中研、3.名大材料シス研、4.名大院工)

キーワード:窒化ガリウム、深い準位

GaNにおける深い準位について理解を深めるべく,我々は,MOVPE成長ホモエピn-GaNに対して,意図的に点欠陥を導入し,形成される深い準位との相関を調べることに取り組んでいる.エネルギー400 keVの電子線照射によって, N変位のみを選択的に発生させたGaNで観測される深い準位EE2に対して, 今回, アニールに対する挙動を調べたので報告する. EE2ピークは,550Kのアニールを行うと電子線照射直後と比較して強度が増加し,さらに,600K,650Kとアニール温度を増加させるとその強度は減少し,アニールアウトされる様子が観測された. アニールアウトの挙動は, 他機関より報告されているHe+照射により形成された深い準位と一致しており,これらの準位の起源は同一であり,ともにN原子変位に関与するものであることがわかった.