11:30 〜 11:45
[17a-301-10] 4H-SiC C面熱酸化膜のリーク伝導機構に対する窒化処理の影響
キーワード:4H-SiC C面 窒化処理 熱酸化 FN電流 PF電流
4H-SiC熱酸化膜界面特性を改善するために、窒化処理はよく知られている方法であるが、窒化により酸化膜の信頼性指標の一つであるリーク電流は増加し、酸化膜耐圧は低下することが知られている。一方、ドライ酸化により4H-SiC基板上に形成した熱酸化膜のゲートリーク電流には、温度依存性からFN電流に加えて、界面遷移層中の欠陥を介したPF電流の成分も存在することが確認された。窒化によるリーク電流増大の原因として、Si面の熱酸化膜に対してこの欠陥が寄与したので、本研究では窒化処理時間を変えた4H-SiC C面の熱酸化膜に対して、ゲートリーク電流の温度依存性を評価した。