日本畜産学会第125回大会

講演情報

口頭発表

[II-29-16_17] 栄養・飼養(II-午前)

2019年3月29日(金) 11:30 〜 11:50 第II会場 (8号館8302講義室)

座長:林田 まき(東農大)

11:40 〜 11:50

[II29-17] 濃厚飼料中CP含量の違いがホルスタイン種去勢牛の肥育成績とふん尿窒素排せつ量に及ぼす影響

神谷 充, 山田 知哉, 樋口 幹人 (農研機構中央農研)

ホルスタイン種去勢牛(対照区3頭,試験区4頭)に対してCP含量の異なる濃厚飼料(肥育前期で対照区20.1%DM,試験区18.1%DM,肥育後期で対照区14.5%DM,試験区12.6%DM)を給与した.粗飼料は両区とも肥育前期にチモシー乾草,肥育後期にオーチャードグラス乾草を給与した.乾物摂取量は肥育前期で対照区8.4kg/日,試験区8.5kg/日,肥育後期で対照区10.5kg/日,試験区10.6kg/日で,全飼料中CP含量は肥育前期で対照区17.7%DM,試験区16.2%DM,肥育後期で対照区13.9%DM,試験区12.2%DMになった.試験開始時の体重は対照区230kg,試験区249kg,日増体量は肥育前期で対照区1.45kg/日,試験区1.46kg/日,肥育後期で対照区1.37kg/日,試験区1.27kg/日であった.枝肉重量は対照区381kg,試験区391kg,胸最長筋面積は対照区39cm2,試験区36cm2,ばらの厚さは対照区4.9cm,試験区4.9cm,肉質等級は全頭2等級であった.また,インデックス法による窒素出納試験を肥育前期と後期に各1回実施し,肥育期間を通じたふん尿窒素排せつ量を計算したところ,対照区185gN/日に対して試験区168gN/日であり,試験区が1割程度低い値であった.※農水省委託プロジェクト「農業分野における気候変動緩和技術の開発」で実施した.