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[II29-24] 乳牛の初-2産間における乾乳期間と栄養管理の違いがルーメン液性状と血液性状に及ぼす影響
【目的】乳牛の初-2産間における乾乳期間の短縮と,乾乳期の蛋白給与量の違いがルーメン液性状,血液性状に及ぼす影響を検討した.【方法】前演題の2産目を迎えるホルスタイン種経産牛52頭について,ルーメン液性状を分娩前5,2,1週,分娩後1,4,8,12,および16週に,血液性状を分娩前9,5,2,1週,分娩後1,4,8,12,および16週に,それぞれ13時に調査した.【結果】ルーメン液性状では,pHは分娩4週以降に対照区で低く推移した.また,短縮区及び短縮強化区の総短鎖脂肪酸濃度は,対照区に比べ,分娩1週前から分娩後16週まで低値で推移しており,酪酸比率は分娩後4週以降に高値で推移した.血液性状では,短縮区及び短縮強化区は対照区に比較し,分娩4週後の総ケトン体,3-ヒドロキシ酪酸が低下し(P<0.05),有意差はないがアセト酢酸は高く,グルコースは低かった.このことから,乳牛の初-2産間において乾乳期を35日に短縮すると,分娩4週後のケトーシスが緩和される可能性が示唆された.