The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[IX-29-01_03] 遺伝・育種 (IX-午前)

Fri. Mar 29, 2019 9:00 AM - 9:30 AM 第IX会場 (8号館8502講義室)

Chairman:takahisa yamada

9:10 AM - 9:20 AM

[IX29-02] 黒毛和種におけるSTRA6遺伝子多型の探索

Sato Mako, Hirano Takashi, Hara Hiromi, Hanzawa Megumu (Tokyo Univ. of Agriculture)

【目的】STRA 6はRBP4の受容体である.ビタミンA(VA)は各種細胞の増殖・分化,成長作用などの生理作用を持ち,黒毛和種の脂肪交雑を制御することが知られている.VAのうちレチノールはRBP4により輸送され,STRA6を介して細胞内に取り込まれるため,STRA6の多型は枝肉形質に影響する可能性がある.そこで,STRA6の全18 exonとその周辺の多型を探索した.
【方法】黒毛和種490頭から同一種雄牛の産子が2頭を超えないように選抜した73頭のゲノムDNAを用いて,ダイレクトシーケンスによって多型を探索した.
【結果】STRA6のexon 1,4~6および18を除く各exonとその周辺領域の多型探索をほぼ完了し, c.866A>G(exon 9),c.868-85C>T(intron 10),c.983A>G(exon 11),c.1169+79G>A(intron 12),c.1357C>T(exon 14)および c.1611C>T(exon 16)の6 SNPsを検出した.これらは全て既知SNPであり,c.866A>Gのみアミノ酸置換を伴った(p.Q289R). c.866A>G(p.Q289R)のタンパク機能への影響をPolyPhen-2によって予測したところ,有害な変異ではないことが示唆されたため,今後,各種枝肉形質との関連を調べる予定である.また残りの領域についても多型の有無を確認中である.