The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[VI-29-07_09] 遺伝・育種(VI-午前)

Fri. Mar 29, 2019 10:00 AM - 10:30 AM 第VI会場 (8号館8402講義室)

Chairman:Takeshi Miyake

10:00 AM - 10:10 AM

[VI29-07] 黒毛和種経産牛の枝肉格付形質および画像解析形質に及ぼす種雄牛の影響

Goto Yako, Hagiya Koichi, Kuchida Keigo (Obihiro Univ. of Agriculture and Veterinary Medicine)

【目的】牛肉資源確保の観点から経産牛肥育は重要である.本研究では,一般市場に出荷された経産牛における枝肉格付形質および画像解析形質の特徴および種雄牛の影響を調査した.【方法】データは,2017年1月から2018年12月までに北海道内の枝肉市場に上場された黒毛和種経産牛268頭のうち,各種雄牛の供用頭数が5頭以上である167頭の枝肉格付形質および画像解析形質を用いた.それら形質に対する種雄牛の影響を調査するため,従属変数に枝肉格付形質および画像解析形質,母数効果に肥育農家,月齢に対する一次の共変量,変量効果として種雄牛を含めた.分析にはSASのMIXEDプロシジャを用いた.【結果】月齢,枝肉重量,BMSおよびBFSの平均(範囲)は,それぞれ133.4(38.8~198.6)カ月,406.7(249.0~573.0)kg,3.7(2~8)および4.2(2~7)であった.BFSが上昇(脂肪色が黄色化)すると,ロース芯面積,歩留基準値および枝肉単価が直線的に低下し,肉色(BCS)は暗色化することが示された.分散分析の結果,ロース芯面積,皮下脂肪の厚さ,歩留基準値,BCSおよび新細かさ指数に対して種雄牛が有意な効果を示した.特定の種雄牛において,ロース芯面積および新細かさ指数に対する効果の推定値がほかの種雄牛に比べて非常に大きかった.