The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[VIII-29-21_22] 形態・生理(VIII-午後)

Fri. Mar 29, 2019 1:50 PM - 2:10 PM 第VIII会場 (8号館8501講義室)

Chairman:Atsushi Tajima(Faculty of Life and Environmental Sciences, Univ. Tsukuba.)

1:50 PM - 2:00 PM

[VIII29-21] 暑熱ストレスヒナの腸内細菌叢に及ぼすパラプロバイオティクス給与の影響

Hirota Takashi1, Ouchi Yoshimitsu1, Amimoto Miki1, Faivre Laurine2, Clara Berger2, Ide Takahiro3, Bungo Takashi1 (1.Graduate School of Biosphere Science Hiroshima Univ., 2.Phileo Lesaffre Animal Care, 3.YP Teach)

【目的】夏季暑熱は,家畜の生理機能のみならず腸内細菌叢にも影響を及ぼす.その対策として,様々な飼料添加物の使用が試みられている.本研究では暑熱ストレスがブロイラーヒナの腸内細菌叢に及ぼす影響を調査するとともに,整腸作用を有する酵母菌細胞壁(YF)の効果について検討した.【方法】ブロイラー雄ヒナを用い,暑熱暴露の有無と添加物の有無との計4つの実験区を設けた.調査対象は,空腸および盲腸の細菌叢とした.実験1では2週齢時に急性暑熱曝露(2時間)を行ない,翌日採材した.実験2では2-3週齢に暑熱曝露(4時間/日)を行ない,同様に暴露1日後に採材した.採取した試料からDNAを抽出し,Lactbacillus, E.coli, Salmonella, Clostridiumの遺伝子発現量を測定した.【結果】<実験1>暑熱暴露によってE.coliSalmonellaとが増加し,YF給与によりLactbacillusが増加することが示された.<実験2>空腸の細菌群ではYFおよび暑熱いずれの効果もみられなかった.盲腸においてYF給与区のLactbacillus発現量が高い値を示した.以上の結果から,暑熱ストレスはニワトリヒナの腸内細菌バランスに影響すること,YFが腸内有用細菌群の増加をもたらす可能性が考えられた.