日本畜産学会第125回大会

講演情報

口頭発表

[XIII-29-14_15] 管理・環境,畜産経営,動物介在(XIII-午後)

2019年3月29日(金) 13:00 〜 13:20 第XIII会場 (8号館8601講義室)

座長:出口 善隆(岩手大農)

13:00 〜 13:10

[XIII29-14] スナネズミにおける高架式十字迷路での行動の系統および毛色差

甲斐 藏, 朝倉 千尋, 武田 美菜子, 篠崎 明日香 (日大生資科)

【目的】第124回大会において,スナネズミ( Meriones unguiculatus)4系統を用いて10,15,20週齢時に,てんかん様発作発現とオープンフィールド(OF)上の行動を比較した.結果として,発作発現テストでは,市販群は発現レベルが高く持続時間も長かった.OFでは,壁の有無にかかわらず,滞在時間は外側区画の方が長かった.特に「壁あり」の場合,研究室3群は市販群より長く滞在した.以上,系統間の行動上の差異を示した.今回は同4系統を用いて,高架式十字迷路(EPM)での行動をてんかん発現と関連して比較した.【方法】市販群(MON/JmsGbsSlc;日本エスエルシー社)と研究室維持の野生色,黒色およびアルビノ群の合計4群各雄8頭を用い,10,15,20週齢時に,EPM法では明(通常飼育光,走路上400Lux)と暗(0Lux)条件下で市販(室町機械(株))に5分間置き,オープンとクローズアームの滞在時間,ヘッドディップ,立上り,落下,糞尿の各回数を記録した.てんかん発現テストは「手の上に乗せる」方法で行った.潜時と持続時間を測定するとともに,症状の強さは5段階に分けた.【結果】発作発現テストでは,市販群は研究室3群より発現割合やレベルが高かった.EPM では,明暗条件下での基本的な差は認められなかった.市販群はオープンアームでの滞在時間が長く,一方研究室群は短かった.