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[XIII29-27] ウィークリーシステムを導入している養豚生産農場のピッグフローの実態調査
【目的】養豚場における疾病発生リスクを軽減するためには,オールイン・オールアウトを含めた安定したピッグフローを構築することが重要であるが,その実情はあまり調査されていない.そこで本研究の目的は,養豚生産農場におけるピッグフローの実態を調査することとした.【方法】本研究は,南九州に所在する養豚生産農場1農場を対象とした.本農場ではバッチシステムとしてウィークリーシステムを用い,分娩舎は各部屋26クレートの7部屋,離乳舎は各部屋147 m2(収容頭数294頭/部屋; 飼養密度0.5 m2/頭で換算)の10部屋であった.分析には2017年8月から2018年9月までにおける各週(59週分)の分娩腹数,交配頭数,離乳子豚総数を用いた.【結果】分娩舎では,各週における分娩腹数の平均は21.8腹(幅: 10-37腹)であり,全体の20.3%にあたる12週で各部屋の最大容量26腹を超えて分娩していた.また交配頭数は,全体の6.8%にあたる4週で30頭を超えて交配していた.離乳舎では,各週における離乳頭数の平均は234.2頭(幅: 68-313頭)であり,全体の11.9%にあたる7週で各週における最大容量294頭を超えて離乳していた.本研究の結果より,本農場におけるピッグフローは1割程度安定していないことが判明した.