日本畜産学会第129回大会

講演情報

口頭発表

2. 遺伝・育種

育種・遺伝1

2021年9月15日(水) 08:30 〜 12:00 育種・遺伝 (オンライン)

座長:山崎 武志(農研機構北農研)、馬場 俊見(日ホ北支局)、萩谷 功一(帯畜大)、井上 慶一(家畜改良セ)、西尾 元秀(農研機構畜産部門)、荒川 愛作(農研機構 畜産研究部門)

[II-15-04] 3Dプリンターによる乳牛の理想的な体型模型製作の試み

*林 優1、藤澤 義美2、藤本 与1、佐藤 禎稔1、長坂 侑里1、石田 惠香1、萩谷 功一1 (1. 帯畜大、2. (株)JHBS)

【目的】乳牛の生産性や長命性と体型形質の間には関連があることが知られている。最適な体型は月齢や産次、飼養環境によって異なる。体型形質に対する理解を深めるため、理想的な体型を持つ乳牛の模型が利用されることがある。本研究の目的は3Dプリンターを活用した普及用模型製作において、データ編集において体型各部位の形状を変更できる可能性について検討した。【材料】乳牛の模型はCarol’s Original Work’sのDairy Cow Portraitを使用した。3Dデータ作成のための撮影にはNikon D5600を使用し、433枚の静止画像を得た。3Dデータ化のため、105枚、194枚、433枚のデータを使用した際の3D画像を比較した。静止画像からの3Dデータ化にはAgisoft Metashape Professionalを使用した。3Dデータの編集にはBlender(Ver.2.92.0)を使用し、体型各部位を修正し、3DプリンターStratasys Dimension Eliteでの出力の可能性について調査した。【結果】 模型を3Dデータ化する際、194枚以下の静止画像からは明瞭な3Dデータを得られなかった。3Dデータでの編集において、乳頭の長さおよび配置、鋭角性、蹄の角度およびボディ・コンディション・スコアは修正できる可能性があった。飛節から下の肢蹄を他の個体のデータと交換できる可能性がある。